結構な頻度で好きなアーティストが若くして死にます。
先日、RoxetteのMarie Fredrikssonが亡くなりました。Roxetteはスウェーデン出身のボーカルのMarie FredrikssonとギターのPer GessleによるDuoで、私が好んで聴いた数少ないある種のロックバンドでした。中学生の頃が、ちょうど世界的に有名になった数年後でした。その後、Marie Fredrikssonのスウェーデン語でのソロ活動も好んで聴きました。
そして大人になって働き始めて数年が経った頃、何かの記事でMarie Fredrikssonが脳腫瘍を患っていることを知りました。時、同じくして、従兄弟が脳腫瘍で亡くなったことから、Marieもきっともうダメなんだろうと、ニュースを追いかけることもしなくなりました。

それから10年近く経ったある日、会社をやめて大学院に進んでスウェーデンに短期留学する機会を得ました。Marie Fredrikssonがどうしているのか、スウェーデンに行ったら誰かに聞いてみようと思っていた初日、出会った先生にたまたま「子供の頃、Roxetteが好きだったので、Music Videoに出てくる景色が見られて幸せです。」と言うと、「Marie Fredrikssonが脳腫瘍だったことは知ってるよね?活動再開してるからTVとかで見られるかもよ。でも、もう昔のMarieを期待しないで。」と言われました。2002年に脳腫瘍の診断を受けてから、長いこと治療をしていたようですが、一度復活して、また難しい状況のようだとのことでした。
1988年当時
2009年、確かに元気そうで、凄まじい回復力です。しかし、この後の数年で何かが悪化していくようです。
https://www.youtube.com/watch?v=5ZdRlxACIi0
2012年ごろ、かなり声域が狭まり、音程を取るのも厳しそうに見えます。それでもステージに立つMarieです。私がスウェーデンでラジオから聴いたのは、この頃のMarieの声でした。
https://www.youtube.com/watch?v=eakZQxzh8UI
2015年、もう、立って歌うこともできないけれどもそれでもステージに上がるMarie。この辺りから、もう辛くて見ていられない、そこまでする必要があるのかと思いはじめました。何がそこまでさせるんだろう。
そして、2016年、このようなアナウンスがありました。
2017年、それでも音楽を作り続けるMarie。
2018年、ステージには相方のPerの姿しかありません。誰かがMarieの代わりに歌っても、もう同じ曲ではありません。
そして、つい先日、2002年から17年にも及ぶ脳腫瘍との闘いの末、61歳で亡くなりました。今、こうして振り返ってみると、Marieが続けたかったことがぼんやりとわかるような気がします。当時は「なんでそこまでするんだろう」思ったけれど。ただ、好きなことを続けていただけ。きっと反対する人も、批判する人もいただろうけれど、ただ、好きなことを続けた。ただ、それだけ。
短いけれど美しいスウェーデン語の曲。
Rest in peace, Marie.
