4月13日までのオーストリア全体の外出自粛延期が決定しました。チロルなどの一部の地域では、完全ロックダウンで厳しい規制も行われているようですが、今のところウィーンでは必要のある外出は可能です。レストラン、カフェなどはすべて閉店していますが、スーパーや薬局は営業しています。運動のための外出も一人ならOK。
しかし、ヨーロッパ全体では、もう大変なことになっています。お花見をしている呑気な日本のニュースを見ていると、(日本人の行動や、清潔好き、日本の医療制度がやけくそに良いことを日本人として理解していても)日本が世界から隔離された並行世界のように見えます。
ヨーロッパのニュースでは、スペインはイタリアから2週間遅れ、フランス・ドイツはスペインに続いて1週間程度の遅れで感染曲線はほぼ同じで不可避であるという悲観的な予測が飛び交っています。ここオーストリアも、初めは北イタリアと国境を接するチロルエリアの他人事っぽい雰囲気がありましたが、人口比で言うとこの狭いウィーン(ウィーン州)も追い上げてきた感じがします。フランスよりもさらに少し遅れているとするならば、この外出自粛要請とWork from Homeが功を奏すと良いなと楽観的になりたい気持ちです。オーストリアの保健省のダッシュボードによると、確定症例はこのような曲線を描いています。
とはいえ、(東京をはじめとした日本の都市の危機感のなさには負けますが)こちらでもまだ冗談は通じる状況です。ウィーン市は、架空の国王を作って「家にいよう!」キャンペーンをあちこちのSNSにプロモーションで流しまくっています。大統領の言うことも警察の言うことも聞かなくても、国王の言うことなら聞きそうということでしょうか。暖かかった先週は、街に繰り出し集う人たちに警察も苦労していたようです。
また、エネルギー供給会社であるWien Energieは、「この規制が始まってから、ウィーンの人達はどんどん起きるのが遅くなってるでしょう! 普段は5時からピークが立ち上がるのに。データから明らかですよ!」と解析して示す余裕もあります。
冗談はさておき、実際には、議会は法案整備のために毎夜遅くまで審議をしておりかなり先手を打っているように見えています。例えば、ウィーンの会議場(Messe Wien)は既に病院に変えられて800以上のベットが用意されています。使われはじめているのかはわかりませんが。小さい国ながら、かなり政府が機能しており今の所は問題ありません。
一方、UKのパニック買いはすっかり有名になってしまいました。実際、UKの友人と話すと、
「本当にスーパーに入ることもできないし、入っても何もない!ビールの棚なんて空っぽ!でも、残ってたビールがあったんだけど、何だと思う?」
「・・・コロナ?」
絶対ネタやろ!と思いましたが、彼の妹が体験した実話だそうです。
それに比べると、ウィーンは大変冷静です。いっとき姿を消したトイレットペーパーも、現在は薬局にもスーパーにもやけくそに積み上げられています。パスタも生鮮食品も豊富です。ハムスターはいなくなったみたいです。
しかし、果たしてこの街の余裕はいつまで続くのか。このまま収束するのか。保健省からの公式の発表数と違ってしまているのが何か混乱を予期して怖いのですが。
COVID-19は、SARS-CoV-2という病原体により起こされた疾患のことを言います。



