氷河のスキー場Kitzsteinhorn: 私が知らなかったこと(2000年のカプルーン ケーブルカー火災事故について)

オーストリアでスキー・スノーボードに一人で行くようになったのは2019年の後半からです。当時の私はまだまだおおかなびっくりで、一生懸命、あらゆるスキー場のコースマップや地形図を何度も確認しては、楽しそうなところを一つ一つ選んでいました。

2021年11月末、COVID19によるロックダウンが迫る中、選んだ行き先の一つがKitzsteinhornでした。氷河のスキー場であるため他のスキー場よりオープンが早く、ウィーンからはチロル州のスキー場ほど遠くもないこの場所、Kitzsteinhornは、それ以来シーズン初めにシーズンイン・あるいは団体でZell am Seeに行ったついでに足を伸ばす場所として何度も訪れてきました。標高の高い氷河の広がる景色が大好きになり、2025/2026シーズンも、10月中旬に初滑りをしたのもKitzsteinhorn。私にとって、いろんな思い出が詰まっている場所です。

も、今年の初滑りの翌週まで私が全く知らなかったことがありました。2000年のカプルーン ケーブルカー火災事故です。

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Sölden (ゼルデン) スキー場の氷河エリア 2025/2026シーズンオープンを滑ってきた!

こちらもオーストリアの氷河エリアのある巨大スキー場。Rettenbach Glacierと Tiefenbach Glacierという氷河が山を挟んで背中合わせになっています。例年10月に、Audi FIS Ski World Cupのアルペンの初戦が行われることでも有名です。今年でFISアルペンのWorld Cupレースが行われるようになって30年にもなるそうな。今年は10月25日-26日がAudi FIS Ski World Cupのジャイアントスラローム (GS) です。お祭り騒ぎに参加したり観戦するのも良かったけど、1週間前のタイミングで来てみることに。秋のSöldenは初めてです。

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10月の氷河のスキー場Stubai Glacierで滑る

10月中にどうしてもオーストリアで最後のスキーをしたい人のFarewellツアー。前週に続いて今度は足を伸ばしてチロル州まで行ってきました。

個人的にStubai Glacier (シュトゥーバイ氷河スキー場) には、オーストリアに来た翌年の12月に行って以来です。日本と違う氷河で滑るという文化、氷河があるような標高の高い場所から見る風景、ああ、これがヨーロッパアルプスで滑るという風景なんだ!と感動した初めての場所でした。その時は12月中旬で氷河の上にも降雪があってとっても雪の良いタイミングでした。今回は、雪が降ってから2週間以上経っているのでカチカチでしょう。

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[氷河のスキー場Kitzsteinhorn] 2025/2026 スキー&スノーボードシーズン始めました。

恒例となったKitzsteinhornでのスキーシーズンイン。今年も10月にシーズンインしてきました。去年は9月末に降った雪のおかげで1週間早いオープンでしたが、今年(2025年)は10月11日のオープンとアナウンスされており、その通りのオープンとなりました。

日本ではまだスキー場のオープンなんて、人工雪以外は考えられないのですが、こちらは土台に氷河が横たわる標高の高い場所は基本的にはいつでも滑ろうと思えば滑られるのです。

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Stubaier Höhenweg (シュトゥーバイ高地トレイル) ステージ1 を歩く

⚠️Stubaier Höhenweg (The Stubai Hight Trail) は本格的な登山道で危険箇所を何箇所も通過します。クライミング技術はほぼ要求されないため、他のアルプスのトレイルと比べて難易度が低く設定されることがありますが、初夏は雪渓トラバース、夏場でも3点支持で進むような露出した岩場・躓けば数百メートル滑落するような狭いトレイルが続きます。普通のハイキングとはレベルが異なる場所です。毎年(毎月)、死亡事故や遭難がニュースになる場所です。山に慣れある程度ヨーロッパの山に慣れている人のみ行くことをお勧めします。

⚠️また、オーストリアではテント泊はできないので山小屋を予約して食事も山小屋で取るのが大基本です。特にハイシーズンの7−8月のチロル州の山小屋は満員です。早めのプランを。

今年の夏休みのイベントに歩いてきたStubaier Höhenweg (The Stubai Hight Trail、シュトゥーバイ高地トレイル)の記録です。天候の都合でStage1だけとなってしまいましたが。

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Hintertux(ヒンタートゥックス): 高度順応と雨のハイキング

標高2000mを超えて1時間と居るとすぐに頭痛が始まる体質です。次に行く山への高度順応、気温・天候に合わせた装備の再確認のために良い場所を思いつきました。それはHintertux(ヒンタートゥクス)。氷河のスキー場で山としても次に行くエリアの真裏にあたり気候や気温もほぼ同じ。それでいて麓のホテル街が標高1500mあたりにあって、一泊して軽く2000m超をハイキングをすればすれば高度順応にも最適です。

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ザルツブルク近郊: Lammerklamm(ランメル渓谷)探訪

Werfenwengに一泊する予定で、以前からちょっと気になっていたLammerklammに立ち寄ってみました。Lammerklamm(読み方合ってるかわかりませんがランメル渓谷)は、ザルツブルク近郊を流れるSalzach(ザルツァハ川)の支流と思われる川の渓谷・渓流です。ザルツブルクからは車で30分ほど。いつも混み合う高速道路A10のWerfen(映画Sound of Musicのロケ地として有名な丘に行くハイキングトレイルがある街)の少し北東にあります。

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2025年 夏のGrossglockner訪問記:マーモット観察

過去2度訪れているGrossglockner High Alpine Road(グロースグロックナー・アルプス山岳道路)。まだ間近では見られておらぬ観光地の人馴れしたマーモットを見るべく、真夏に行ってみることにしました。前日のKrimmlの滝に続いての観光地です。

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2024/2025シーズンの締めくくりにMölltaler Gletscher(メルタール氷河)スキー場を滑る

過去に夏休みで登った山から見えていた氷河がずっと気になっていました。でもウィーンからはなかなか行きにくい、時間がかかる場所です。ゲレンデはそんなに大きくないものの、何か面白そう。そんなMölltaler Gletscher(メルタール氷河)スキー場に行ってみた記録です。

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クリスマス休暇2024*Obergurgl(オーバーグルグル)Hochgurglを滑る

Obergurgl-HochgurglエリアはSöldenを突き抜けるÖtztal Valleyの奥の奥。2年前にSöldenに来た時にはいろいろな事情があって訪れることができなかったので楽しみにしていた場所です。だって名前がかわいいんだもん。グルグル村。オーバーグルグルとほっほぐるぐる。

奥には氷河が見えています。

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クリスマス休暇2024*Sölden(ゼルデン)の氷河を滑る

毎年恒例となった、チロルでクリスマスから年末にかけて過ごすイベント。今年は一昨年と同じSoeldenです。しかも同じ宿にカムバック。2022年に来た時は、遠くウィーンで起こった事件に遠隔でサポートしており、滞在の大半は電話番やメール番に明け暮れていたのでした。もう一度、あの景色を楽しみたくて再訪を決めました。今年は何も起こりませんようにと祈りながら。

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[10月末の氷河] Dachsteinに再び行ってみた。

いつものスキー場から見えるDachstein。数年前の夏に氷河を訪れたのを最後にしばらくご無沙汰になっていたので、行ってきてみました。

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[過去最速10月] 2024/2025シーズンイン@Kitzsteinhorn!

この夏、まだ2500m超級の山には行っていませんでした。9月ー10月で狙っていたのに、9月の寒冷前線+豪雨で1500mを超える山には雪が降り、トレイルが雪に覆われてしまいました。なかなかの低温が続き、ライブカメラを見る限りあまり雪が消えていません。

1500m級に落としてどこかの山に行こうか、でもこの夏登っていない2500m超級が名残惜しい。というわけで、まぁ雪が多少あっても軽アイゼンで歩ければいいか・・・久しぶりにGrossglocknerの山岳道路に行ってもいいし、その隣のダム湖に行ってもいいし、最悪は麓の山の標高の低いところを歩ければいいか・・・と山の麓のホテルを予約しておいたのが週の初め。

でも週の半ばに再びの寒冷前線で2000mを超えると雪の予報、しかもかなり降る予報になっています。

2024/10/4の夜までに降る積雪量の予測

あーーー、、もうこの夏(秋)はウィーン近郊の2000m以下しか歩けないのかも。と思いながら車に登山道具を突っ込んでおきました。

で、出発直前、30分前。

ふと気になって見たが運の尽き。

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Kungsleden Day 2: Láddjujávri Boat Station – Kebnekaise Fjällstation – Láddjubahta wild camping

Kungsleden Day 2 の記録。

  1. Láddjujávri Boat Station 6:00起床
  2. Láddjujávri Boatで移動
  3. Kebnekaise Fjällstationへ
  4. ブルーベリーを摘む
  5. Kebnekaise Fjällstation
  6. Singiへ
  7. Láddjubahta wild camping
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チロル 3 Days – 女神の頂 – Hintertux

出発の前日、発熱しました。もはやコロナかどうかもわかりませんし調べる気もありません。ただ、確かなことは、その翌朝5時にスキー・スノーボードに出発すること。明日の朝起きたら熱が下がっていますように。それだけを祈って就寝。どうしても3日間滑りたい!

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[勝手に]オーストリアのスキー場を楽しむコツ – 日本のスキー場との違いを中心に

日本にスキーが伝わったのは、1911年。オーストリア・ハンガリー帝国からでした。伝わった先は、新潟県上越市。オーストリア=ハンガリー帝国の軍人、レルヒ少佐によるものでした。

月日を経て日本のスキー場に投資が回ったのは1980-90年代のバブルの頃。そして現在の日本のスキー場は、バブル当時の古い設備を大切に維持しているところが多いように思います。一方のオーストリアのスキー場は、ツーリズムの盛り上がりで設備投資が今も活発で、来客の多い大きなスキー場には立派な設備が目立ちます。また、森林限界よりも上にゲレンデがあることも多く、視界が広くひらけた真っ白な山々に囲まれてスキーができるのも日本とは少し違った魅力。

オーストリアでスキーって普通にできますか?日本と同じですか?」と聞かれることが多いので、この記事では、安心して楽しめる事前情報として、日本とオーストリアのスキー場におけるマイナーな違いをまとめておきたいと思います。

今も昔も、ヨーロッパの仕組みが日本に伝わっていることには変わりありません。従って、日本でスキーをしたことがある・日本でスキー場に行ったことがある人ならば、マイナーな違い程度でオーストリアでスキーをする・スキーに行くことに何も抵抗ないのではと思います。一つだけ重要な違いは、ヘルメット着用率99%です。2025年からはイタリアは着用義務となりました。

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2023-2024: シーズンインしてきた。(Kitzsteinhorn)

2023年11月4日、信じられないくらい早くスキーシーズンインしてきました。反省はしていません。

先週(2023年10月末)、欧州に秋の嵐がやってきました。ウィーンも数日にわたって雨の予報です。そうなると鳴り始める私の携帯のSnow Alart。そうよねぇ、山は雪よねえ。でも出張を控えて怪我も無理もできないし、じゃあ、ウィーン近郊の山をスノーシューで登りますかねぇ、などと思い始めた週明け。

オーストリアでは、氷河のあるところは年中スキー場がオープンしていたりするのですが、一般のスキー場のオープンは日本と同じく11月末から12月のはじめにかけてです。氷河スキー場であっても観光客向けのゴンドラを動かしているだけというところもあり、スキーリフトを動かすのは別の話であります。

しかし、ふと、いくつかのスキー場の積雪予測とオープン情報を巡回してみると、11月2日木曜日の夜に積雪30cm、11月3日金曜日にスキー場リフトをオープンさせるというスキー場を発見しました。

行くか・・・

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ゴンドラを3回乗り継いで登って氷河を見に行った。(Dachstein)

ゴンドラを3回乗り継いでの山登りです。写真は、標高1800mあたりですが、ここでも25度くらいはありそうな暑さです。いつもなら肌寒くなるはずの9月の中旬でこの標高でこの気温です。遠くに見える氷河は2800mあたり。日陰が多い北東斜面とはいえども、残念ながらこの氷河が薄くなっていくのはもはや免れないように思えます。

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【夏休み2023】Day1-2: 一つ目の湖 (Millstätter See) でリラックス

こちらの人たち(主にヨーロッパ人たち)は、多少国によりますが7月8月中に1ヶ月近く夏休みをとるのが普通です。でも相変わらず日本人根性が消えない私は、短い夏休みを断続的に取ること2023年のこの夏4回目。まだ行ったことがなかったちょっと遠い湖。2つともどうしても行ってみたくて、またまた短かく刻む夏休みで行ってきました。さて、その一つ目の湖。

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【夏休み2023】Day1: チロルの湖AchenseeでSUP

この夏は、8月の初めから中頃は寒いくらいのオーストリアでした。天候も不純であちこちで洪水や雹。このまま秋になってしまうのかと思いましたが、8月の中頃から急激に天候が回復して高温の予報に変わりました。そんなわけで、断続的な夏休み第二弾。チロルに行ってきました。

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