面接の連絡は、突然やってきます。本当にある日突然、メールが来て、心が震え上がります。実はここには書けないいろんなことがありまして、面接前に私はすっかり候補から落ちた気になっていました。このため、別の就職活動をしたりとのんびりと過ごしておりました。
今、見返してみると、このメールは部門の人事みたいな人から来ていたんですね・・・。
タイトルは、Interview invitation/IAEA というもので、the IAEA would like to invite you for a video interview via Video Conference on date/time Vienna time.というような内容で、ISDN-based (H.320) or IP-based (H.323) compatible Video Conference studioを自分の所属する会社などで用意するか、それが無理ならIAEAが準備するので連絡をくれよ、という内容でした。
そのメールを受け取った瞬間、頭が真っ白に。その次の瞬間、一旦、見なかったことにして(笑)、やっぱり現実を受け止めて、その次に私がやったことは、英会話の予約でした。翌日の夕方にはBerlitzに行っていました。まずは目的を伝えて、いろんな雑談とか面接の方針とか技術的なこととか色々と話していました。小一時間は話したでしょうか。英国人ぽい先生は話しながらiPadをぽちぽちとクリックしていましたが、なんとこれが以下のような評価票になって手渡されました。私の発音はそんなにダメですか・・・
そして翌日以降、当時の雇用主であった教授が、自分が採用側ならどんな質問をするかの想定質問集を考えてくださったり、かつて国際機関の面接を受けたことがある方の当時の想定質問をいただいて、さらに自分が応募した時の募集要項から面接で聞かれそうなことを考えたりして50個ほどのリストを作成し、それに対する回答を作り始めました。質問リストは、結構内容としては重複しているものもあるのですが、質問の主眼がどこで、どう答えるのがいいのかを考えるために、例えば以下のようなものを用意しました。
- Why have you applied for the position?
- Why are you interested in working for IAEA?
- Why do you want to leave current position?
- Why do you think we need to employ you?
これらの質問は、同じような回答になってしまいそうですが、主眼が異なりますね。それぞれに意見を組み立てる必要があるなと思い、こういうリストを作成しました。Berlitzの講師には(毎回違う人なので、最初にある程度説明が必要でしたが)この中から適当にシャッフルしたり、混ぜたりして質問を考えて質問して、その回答をチェックしてくれない?とお願いしていました。
次の例えは、現職や経験についての質問ですが、
- What kind of job are you being engaged in?
- Could you tell me about your work at the ABC company?
- What is your competencies and expertise?
これも、同じような感じでいて、言わなければならないことは違いますね。
と、ここまで準備しておいても、面接では、Section Headの最初の質問で打ちのめされました。私が準備していた自己紹介については、
- Please introduce yourself.
- Please tell me about your carrier.
- Tell me about your educational background.
だったんですね。実際に面接が始まると、まずテレビの向こう側の面接する人たち(4人ほど)からの自己紹介があり、質問が10個ほどあり、40分ほどを予定していて、最後に聞きたいことがあれば聞いても良いと伝えられました。ここまでは、良かったんです。Nice to meet youと言っていれば良かっただけですから。ところが最初の質問が、忘れもしない、こんなんでした。
Can you tell us how your background and experiences make sure that you are a good candidate for this position?
backgroundとexperiencesは、準備していた対策から、なんとか答えられようなものですが、それが、私が良い候補者であることに繋げろと言うのです。個々に問答の練習はしていたのに、繋げて話さなければならない。話しながらなんとか組み立てようとするも、アバババババババ・・・・。個々の問答をその場で再構築し直すだけの英語力がないのです。これは一番はじめの質問での例ですが、こういった質問の繰り返しでした。直球できて直球で返すことができたのは、一般常識を問うた1球程度だったと思います。
テクニカルな質問でも、問題点はなんだと思う?改善点はなんだと思う?と個別に聞かれ、問題点と改善点て何が違うんだっけ?!とか日本語レベルで戸惑ったりしました。結局、さっき言った通りです・・・とか言ったように思います。
質問リストは、自己紹介や応募動機のみならず、職務内容や人間関係に至るまで幅広く想定して作成していました。その際に役立ったのが、石井 隆之 の CD付 あなたの魅力を伝える面接の英語 改訂版 という本でした。Berlitzの講師に質問と回答を(中にはちょっと笑える不自然なのもあったのですが)チェックしてもらって、役に立つよと言われたので、質問や答え方も参考にしました。CDがついているので、何度も聞きました。
大体の面接の流れは、自己紹介・アピール –> 職務に関わるテクニカルなこと –> 経験に関する掘り下げた質問 –> パーソナリティを見るような質問の順で、最後にこちらかの質問の時間が用意されていました。

この記事を書くにあたって、自分の録音から質問リストを書き起こそうとしたのですが、自分の英語のあまりの酷さに鳥肌が立って・・・無理でした。お役に立てず、すみません。
面接は、40分程度で終了しました。たくさん言いたいことを準備していたのに、半分も伝えられなかった。あれも言いたかったのに、これも言いたかったのに、こんなことも伝えたかったのに・・・。熱意が伝わらないようなたどたどしい言い方しかできませんでした。こんなのでやる気が伝わるとは思えない・・・。でも、今の自分の実力はここまでだったんだな。これから何をすれば、次のチャンスには、議論を頭の中で再構築しながら単刀直入に自分の意見を伝えることができるようになるのだろう。何をすれば、それがもう少し、現時点で達成できたのだろう。そんなことばかり考えながら、ベンチを見つけては座って考え、また歩いて、何時間もかけて家に帰りました。
今でも正解はわかりません。でも、ゆっくりでも、下手な英語でもいいから、語尾まではっきりと答えること。もにょもにょもにょ・・・とフェードアウトするような話し方をしないこと。どんな質問にも、とにかく何か答えること。聞こえないときは聞こえない、意味がわからないときは、意味がわからないと言うこと、そういうことができないといけなかったんだなと思います。
今だに、なぜ自分がここにいるのかさっぱりわかりませんが、得てしまったチャンスは、間違いなく生かしたい。応援してくれた方々、採用してくれた方々、そしてこの分野に恩返しがしたい。その一心です。
話を戻すと、Beriltsに2週間で25万くらい払いました。毎日1コマ or 2コマ、週末は4コマなどです。毎日通うのは結構キツかったですが、せっかく面接まで残してもらった以上、箸にも棒にもかからない状態になるのは、応援してくれた皆さんに申し訳ないですし、せめて3位入賞くらいはしたかったのです。そうすれば、次回、他にポストが出た時に応募すれば、覚えていてもらえるかもしれませんしね。
以上が、私の面接対策でした。
