オーストリアのコロナ信号システム

1ヶ月ほど前からオーストリアでは、緑・黄・オレンジ・赤の4色の信号マークでコロナウィルス対策を行うシステムが導入されています。目的は2度目のロックダウンを回避するために、地域ごとにより適切な対策を取るためです。以下は在オーストリア日本国大使館による色ごとの解説です。

(1)緑色の場合
・他人との距離を1メートル以上維持する。マスクは、公共交通機関、食料品店、銀行、郵便局、医療・福祉施設に入る際に着用が必要。
・室内での指定席によるイベント(オペラ、演劇、スポーツ施設など)は最大5千人まで可能。指定席着席時以外では、マスクを着用。屋外では、訪問客は1万人まで可能。マスクは最低距離を維持できない場合にのみ着用。
・室内での指定席なしのイベントは200名まで可能で、マスクは常時着用必須。屋外については人数制限は同じだが、マスクは最低距離を維持できない場合にのみ義務付け。病院では、来訪者が病院内に入る際には他人との距離の維持及びマスク着用が必要。老人ホーム等にも同様の規定あり

(2)黄色の場合
・緑色の場合に加えて、店舗(Betriebsstaetten)に入る際にマスクの着用が必要。
・行事の実施について、座席指定の屋内行事は2,500人まで、座席指定の屋外行事は5,000人までに制限される。屋内では常に、屋外では離席中はマスクを着用しなければならない。座席指定がない場合は、屋内外ともに100名までに制限され、常にマスクを着用しなければならない。
・学校や保育所等の教育施設では、入り口では保護者やスタッフはマスクを着用しなければならない。また子供も含め全員が教室外ではマスクを着用することが義務付けられる。(体育や課外活動等は)可能な限り屋外で活動することを求められる。病院では、来訪者記録の作成とチェックポイントでのスクリーニングが必要。面会は予約制となる。

(3)オレンジ色の場合
・全ての屋内の公共の場におけるマスク着用が必要(飲食店で食事のために着席しているときを除く)。営業可能時間を深夜0時までとする。屋外であっても最短距離を維持できない場合はマスク着用が必要となる。
・座席指定の行事は屋内では250名まで、屋外では500名までとなる。座席指定がない行事は屋内では25名まで、屋外では50名までとなる。マスクの着用が原則必要となる。
・学校や保育所等の教育施設では、スポーツは屋外でのみ実施可能となる。子供の送迎は保護者のみが可能となり、追加的な規定も課される。
・病院や老人ホーム等では面会が制限される。外来診察は、可能な限り遠隔医療(処方箋の電子送信等)で行われる。身体接触を伴うスポーツは、トップアスリート等の一部の例外を除き禁止。

(4)赤色の場合
・最低限の距離を保てない場合は、私的空間でもマスク着用を推奨。冠婚葬祭などの例外を除き、行事は原則禁止。
・子供を幼稚園へ通わせないことが可能となる。学校の授業は遠隔に切り替わり、学校に滞在する場合は常にマスク着用が必要となる。
・職場ではホームオフィスが推奨される。顧客との接触は必要不可欠な分野(食品、薬局、ガソリンスタンド)に制限される。小売業、宿泊業、飲食業は閉鎖され、配達等のみが可能となる。
・病院や老人ホームでは一部の定められた例外を除き面会が禁止。診察は真に必要な場合に制限される。フィットネスセンターやスポーツ・レジャー施設等は閉鎖される。屋外での一人または同居人とのスポーツは可能。

人口の多いエリアがほぼオレンジか黄色です。現状が緑の部分の多くは山岳部です。New confirmed casesの1週間移動平均/1 million peopeで見ると、以下の通り、ドイツと比べても2倍以上の伸びを示しています。数週間前まで頑張っていたイタリアも急激な増加を示し始めました。すでにマドリードがロックダウンしてしまったスペイン北アイルランドやウェールズほどではありませんが、かなり厳しい状況です。一方、日本は人口比でいうとかなり優秀です。(東京に限ると少し違うかもですが。)

こちらでは、Salzburgの一部ではもう赤色待った無し(1週間で352.8 cases per 100,000 inhabitants)、他にもWels市とInnsbruckがその後を追っているようです。

日々の数字を見ていると、さすがに、他地域と比較して人口が多いので人口比では耐えているウィーン市も、伸び方を見ているとあと数週間でダメかも・・・と思うようになってきました。赤色信号は、外出を禁止していないものの、社会活動的には実質のロックダウンと同じ状況です。頼むから持ちこたえてくれー。

なんでって?

クリスマスマーケットがなくなったら困る!!!!

観光大臣は、感染対策を実施している場合はクリスマスマーケットの実施を許可すると言っていたのですが、赤色になってしまっては元も子もありません。来年のBall(舞踏会)はほぼ中止が決まっていて、先ほどのニュースでは、ウィーン市の年越しイベントは中止が発表されましたが、クリスマスマーケットとRathaus前のスケートリンクは、まだ生き残っています。

この先、1ヶ月が勝負です。

“オーストリアのコロナ信号システム” への2件の返信

  1. 目が「RATHAUS」という文字を認識すると脳には「鼠の家」と伝わる。猫脳はこれに急遽エルミート行列を乗じて「市庁舎」と置き換える。ニューロ回路がいちいちこんなことやってるから外国語がうまくならない。ところでウィーンが真っ赤になりませんように!

    1. gonneko先生、たぶん、英語話者の全員がこれを思っているのではないかと思います。ドイツ語は英語と似た単語が多いので、この場合はどうなんだろう、と考え込んでしまいます。本日、ウィーンより先にザルツブルク(の一部)とインスブルックが赤くなってしまいました。こちらではもうみんなウィーンも時間の問題だと考えているようです。

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