オーストリアで新型コロナウィルスに罹った話

2020年9月から始まった新型コロナウィルスの第二波。

気づくとイタリアよりも大きなピークを描いていたオーストリアです。10月初め頃から、「あれ?これやばいんじゃ?」という感染者数の増加傾向にありました。ピークに差し掛かり急激に感染者数の増加が止まらなくなり、11月3日からの2度目のロックダウンが決まりました。

その頃、2020年11月11日、在オーストリア日本国大使館からの数値メールです。

1 墺連邦保健省によれば、11日(水)15時現在、新たにオーストリア国内で9,905名の新型コロナウイルス(COVID-19)感染の確定症例及び65名の死亡事例が発生した旨報告されました。これでオーストリアにおける確定症例は176,650名(内死亡数:1,564名、治癒数:103,759名))となります。
 
国内発生状況
(州:累計確定症例数(前日比))
・ウィーン市(州)   :43,284名(+2,517)
・オーバーエスタライヒ州:34,469名(+2,078)
・ニーダーエスタライヒ州:25,974名(+1,018)
・チロル州       :21,405名(+1,003)
・シュタイアーマルク州 :18,362名(+1,070)
・ザルツブルク州    :11,865名(+  489)
・フォアアールベルク州 :10,142名(+  542)
・ケルンテン州     : 6,484名(+1,020)
・ブルゲンラント州   : 4,665名(+  168)

想像してください。北海道くらいの国土に大阪府と同じ人口が住んでいて、1日に1万件近い感染者数です。ちょうどその頃、私もコロナウィルス(COVID-19)に罹った話を残しておきたいと思います。検査に到るまではこちらにも概略書いています。

ちょうどその2度目のロックダウンが始まった週の水曜日、朝からオンライン会議がありました。起床後シャワーを浴びて、少し暑かったので窓を開けたまま髪の毛が半乾きのまま、オンライン会議に参加。その途中から、窓から入ってくる冷風に寒さを感じたのですが、話の流れからカメラもオフにできず席も外せず1時間ちょっと過ごしました。すっかり体が冷えました。

その週の木曜日と金曜日(2020年11月5日ー6日)

ちょっと体調悪いなぁ〜だるいなぁ〜、と思い、連日早く寝ていました。すると土曜日(2020年11月7日)、早朝、しんどくて目覚め、熱を測ると37.8度。あちゃーーー、、、水曜日のアレで風邪をひいてしまったか・・・。と思いました。週末の約束を全てキャンセルの連絡を入れました。

結構しんどかったので解熱剤を飲みました。すると熱はあっという間に引き、日曜日には少し余韻はあるものの、動けるなぁと思い、まさかコロナウィルスでも1人ならいいでしょう、と思い紅葉を見に森に向かいました。元気に2時間ほど歩いて帰宅。すっかり良くなった感じがします。

2020年11月9日月曜日

朝からWFHです。アロマキャンドルを付けて仕事を始めました。お昼頃、アロマキャンドルから匂いがしないなぁ?キャンドル消えた?と、とキャンドルを見てみると点火はされていました。また忘れて数時間。あれ?やっぱりアロマキャンドルから匂いがしないなぁ?と、何気にアロマオイルの原液の蓋を開けて匂いを嗅いでみました。すると、

匂いがしない・・・・

え?

え????

え?????

となり、一度冷静になろうと思ってコロナウィルスの検査などを調べて、もしも翌日も匂いがなければ検査に行くことを決意します。

2020年11月10日火曜日

検査に行きました。検査に行った詳細はこちら

しかし当時、オーストリアは、欧州最悪レベルの感染者数で、検査場へのアクセスは良好であるものの、検査体制が感染拡大に追いついていなかったようです。通常は24時間で得られる結果が、待てども暮らせども届きません。しかし感染している可能性もあるのでスーパーにも行けません。私は、自然災害の国の人ですので1ヶ月程度は生きられる程度のパスタやお米などは常に確保しており、食べるものには困りません。卵がないのが寂しいけど。

2020年11月13日金曜日

夕方になっても検査結果は得られず、そこまで体調も悪くないので、週末は人に会わずに1人ハイキングならいいかなぁ〜とか思っていたところ、夜になってピコンとSMS。検査結果が出ました。

うそーーーん!!!!

そこから職場や上司やロックダウン前2週間以内に何らか接触した友人やらに連絡しまくること数時間。皆さん、症状が軽いこと、自分は大丈夫だからしっかり治して、買い物が必要だったら行ってあげるから、と励ましてくれます。

それにしても、常に消毒ジェルを持ち歩き、どこか触ったらすぐ消毒、帰宅したらうがい手洗いをしまくっていた、友人なんて数えるほどしかいない私が、

なぜ!?!?!

誰からも「なぜ君が・・・」と。症状が軽いので笑い事にもできたのもあり、笑いも混ざって「身近でコロナ感染者を初めてみた〜。」と言われます。

私も自分が初めてじゃ!!!!!

職場の診療所の方は、土曜日の早朝から電話をくれました。発熱(症状が出てから)10日経てば感染力は無くなるので、私の場合はあと3日自己隔離すれば、翌週には必要があれば出勤しても大丈夫。などと説明してくれます。

さらに、ウィーン市からも電話がありました。どうやら感染経路や健康状態などの調査の電話です。「ドイツ語話せませんの・・・」と言うと、電話をくれた担当の方はあまり英語が得意ではなさそうでしたが、一生懸命英語に訳して10項目ほどの質問がありました。

  • いつから症状が出ましたか?
  • 今熱はありますか? 
  • 呼吸は苦しくないですか?
  • 感染源が誰かわかりますか?身近に感染していた人はいますか?
  • 症状が出る前の5−7日間に接触した人はいますか?
  • 職場はどこですか?
  • 職場には連絡済みですか?
  • 上司は誰ですか?
  • 上司には連絡済みですか?
  • 職場にウィーン市から連絡をしてもいいですか?電話番号を教えてください

最後に、悪化したらすぐに救急に連絡するように、周りの人とのコンタクトを切らさないように、とアドバイスされました。

翌週、ほとんど何も症状もありませんが、どうも職場に行く気はしません。ロックダウン中ですし、WFHが推奨されていますし、静かに在宅勤務をして過ごしました。

2020年11月16日

さらに翌週。感染から2週間が経過したあたりから、身体がだるーーーい日が続きます。ふと体温計を手にとって測ってみると、36度後半の微熱です。ここから、毎日のようにアップダウンする体温に悩まされます。ここから1ヶ月ほど37.0度から38.0度程度の微熱が続くことになります。そして咳が始まります。そのほかにも多彩な身体症状が現れます。

しんどい。咳が止まらない。微熱が続く。嗅覚が戻らない。・・・etc その他にも多彩な身体症状に悩まされました。これらが、計測+記録を諦めるまで2ヶ月近く続くことになります。

2020年11月末

念の為、本当にコロナウィルスだったのか(まだ疑っていたw)を確認するために、antibody(抗体)テストを受けてきました。こちらは血液検査です。結果、WHOの規定により、0.8以上あれば抗体を持っているとされる数値

< 0.80 BAU/ml negativ * BAU: Binding Antibody Units
>= 0.80 BAU/ml positiv

2021年1月はじめ

微熱が続くのがしんどくて仕事にも集中できないし、だるくて日中横になってしまうので睡眠サイクルも狂ってしまうし、イライライライラ。熱があるとわかると余計にしんどく感じるので、途中で測るのをやめました。

以下は、その2ヶ月間の熱(赤線)と匂いレベル(青線)の変化です。匂いレベルは、大変主観的ですが、アロマオイルやクリームや調味料など5−6種類の匂いから総合的に判断しました。

今だに、匂いは何かが足りない気がしています。例えば、公衆トイレはもっと臭かった気がするとか、このIKEAのキャンドルはもっと強い香りだった気がするとか。けれども微熱はどうも3ヶ月目あたりでは消えたようです。

英国変異株がオーストリアに広がったのは2021年1月以降ですので、時期的に、変異株ではなかったのではと思います。また、感染源もわかりません。感染前の2週間まで拡大すると4−6人の知人邦人外国人とマスクをしないで15分以上話す機会がありました。普通に電車に乗って移動もしていました。ロックダウン前には何度かレストランにも行きましたし、店員さんとも雑談しています。風邪でもインフルエンザでもそうですが、「誰が」感染源かなんて100%確実なことは言えません。

熱は1日だけでも1週間が過ぎたあたりから他の症状が出始める。これはこのコロナウィルスの典型的な症状のようです。私のような軽症者も、無症状の人も、重症になる人もいて、本当にこんな病気、あるでしょうか。

軽症でも少なくとも2ヶ月間は不調を感じたわけで、決して「普通の風邪」や「ひどいインフルエンザ」なんかではありません。後遺症も多岐に渡ります。無症状キャリアになって拡散する側になってしまう可能性もあります。ですのでどうか、みなさん、感染されませんよう気をつけてお過ごしください。

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