先週末のことでした。びっくりするようなトラブルを起こしてしまいました。その顛末を書きたいと思います。
お天気も良いけど遠出をする気がしません。でもウィーンからチャリで走るルートはかなり走り尽くした感があります。じゃあ、新規開拓しにいこうかな?と、ウィーンから75 kmほど離れた場所まで車に自転車キャリアをつけて自転車を積んでお出かけすることにしました。

去年の夏以来1年ぶりに倉庫から取り出してきて取り付けた自転車キャリア。しっかり取り付けるコツみたいなのを忘れてしまい、10分ほど駐車場で格闘しました。なんとか思い出して、自転車もしっかり動かないようにラッシングベルトを締めます。最後に、キャリアが緩まないように鍵でロックして、やっとこ準備完了。目的地に向かって出発しました。
1時間後、目的地に到着して大きな駐車場に車を停めて、キャリアから自転車を取り外して、さて走り出そう。
と思ったところで、
あれ?
あれれれれ?
ない・・・
車の鍵がない。
キーレスアクセス&プッシュスタートエンジン
さて、最近のほとんどの車は、キーレスアクセス&プッシュスタートエンジンです。

キーのボタンを押すと電気式でドアがロック/解除されます。

エンジンをかけるにも、昔のようなイグニッションキーはなく、ボタンを押すとエンジンがかかります。
車は、キーが発する微弱な電波をもとにキーが車の中にあるかどうかを検知するようになっています。キーが車内になければエンジンはかかりません。
キーがない
ウィーンから75 km。
車の鍵がない。
はて。
なんで?
運転してきたやん??
ないわけないやん???
鍵が車の中になかったら、エンジンもかからないはずやん????
何度もエンジンをかけてみよう試みるも、
Access key not detected
と表示され、エンジンはかかりません。
車の中を探し回ること小1時間。
うっすらと、心当たりがあるんです。車のキャリアにチャリを固定してロックするときに、キーと一緒のキーホルダーについてるキャリアの鍵を使って、ぽん、とハッチバックの後ろに置いた記憶があるんです。
回収したっけ・・・?
いや、でも、キーが外にあったらエンジンがかからないはずやん?車に鍵がなければ車は走らないはずやん??少なくとも何かメッセージがコンソールに出てたはずやん???エラーとかワーニングとか出るはずやん????
でも、
ない。
ないものはない。
・・・・
ここでやっと、軽くパニックです。
えっ。どうしたらいいの???家に戻ればスペアキーはあります。それを持って戻ってくれば、車は回収可能です。最寄り駅は15 km先。選択肢は2つ。
(1)75 km、自転車でウィーンまで帰ってスペアキーを持ってまた自転車で戻ってくる。でも、時間的に、真っ暗になっていると思われる。
(2)自転車に乗って最寄り駅まで行って、ウィーンまで電車で帰る。でも、車のある場所が最寄駅が15 km先だから戻ってくる時も自転車じゃないと車まで戻れない。まぁ真っ暗にならない時間なら大丈夫かも。
(2)しかない・・・。
ウィーンに戻る
車を内側からロックして出れば良かったのですが、テンパってて、開けたままにしかできないと思い込み心配ながらも車を開けたまま出発しました。保険証書など重要書類は全てザックに詰め込み、自転車に乗って駅を目指します。本当は、ドアを内側からロックして扉を閉めれば良かったんですけど。
このとき、私は、こんな景色のところにいます。駅のある街ははるか15 km先。

ウィーンに向かう電車は30分に1本ですが、幸運にも3分後に出発する電車に汗だくでかけこむことができました。乗ってからアプリでウィーンまでの切符を購入して、ウィーンへ。自転車とともにWien Hauptbahnhofに到着したのは、出発してから2時間後です。電車に乗っている間も考えをめぐらせます。
鍵がないのに、どうして車は走ってたの???しかも、75kmも。


車はキーがなくても走る仕様
調べてわかったのですが、安全上の理由により、日本車・外車を問わず車はエンジンさえかかっていれば(かかってしまえば)、キーが車の外に出てしまっても走り続けられるのだそうです。例えば、
事故により窓が割れてキーが外に飛んで行ってしまっても車を安全なところに停車できるまで動か(け)ないといけない。突然停車してしまうのは、むしろ危険。
という安全上の仕様なのだそうです。
鍵は駐車場にあった
Wien Hauptbahnhofから再び自転車に乗り帰宅しました。車から持ってきたリモコンで駐車場のゲートを開けて駐車場に飛び込みます。地下駐車場に降りると、どこかに落ちていたのを誰かが拾ってくれたのか、誰かがココにキーを置いてくれていました。


それにしても、どうしてキーが外にあるのにエンジンが始動したんでしょうか。どうしてコンソールにメッセージも出なかったのでしょうか。
鍵が車のすぐそばにあったがために、車内にあると誤検知してしまったのかも。
そして走り出したら走り続けることができてしまったのかも。
無事に車に戻る
車の鍵を持って、無事に陽のあるうちに車に戻ることができました。そして、車に乗って帰宅することができました。

再現性
しかし、いまだ、現象が再現できていません。
キーが車内になければ以下のようにコンソールに「車内にキーがないよー」というメッセージがでかでかと表示されます。さすがにそこまで鈍感でもないので、これがもしも表示されていれば75 kmも走る前に気づいたはずです。当時、実際に何をどうしたのかわかりませんが、このメッセージを出すことなく走り出せてしまう何らかのトリックをしてしまったようです。

お持ち帰りください
本日のkey takeaway messageは、
鍵が車内になくても、車は走る。しかも、いくらでも走る。
です。
本当に、エンジンを切ったのが砂漠のど真ん中とかウィーンから300 km走った高速道路のサービスエリアとか砂利道を10 km登った登山口とかじゃなくて良かったです。車に自転車を積んでいたのもラッキーでした。
みなさまも、どうぞお気をつけて。

波乱万丈のストリー展開。楽しめました(ゴメンなさい!ヒトの不幸は蜜の味)。
gonneko先生、本当に今回は自分でもまさか???でした。本当に砂漠の真ん中でなくて良かったです。