オーストリアの田舎にStingがやってきた!!(Schladming Ski Opening)

2024年6月ごろ、ふとチェックしたオーストリアのニュース。いつものお気に入りスキー場の一大イベントであるスキー場のオープニングイベントの企画発表です。大々的に発表される予定の3アーティストが黒塗りでシルエットだけ公開されました。”さて、誰でしょう!?明日、Schladming(スキー場のある一帯の街の名前)が一大発表をします!!!”みたいな広告でした。

気になってニュースの続報をチェックしていると、それがなんと!!!Bryan AdamsStingSimply Redによる3夜連続公演であることが公開されました

え????

は????

スキー場のオープニングイベントごときに、Bryan AdamsStingSimply Redが来るの???


このSchaladmingというエリアは、日本でいう白馬村に五竜、Hakuba 47、八方尾根、白馬岩岳、栂池、乗鞍、コルチナが並んでいるのと同じように、横並びの尾根沿いにHauser KaiblingPlanaiHochwurzen、そして Reiteralmというスキー場が並んでいるSchladmingという村を中心とした一帯です。この4つのスキー場がタッグを組んでイベントを行うというもの。Planaiの一部には新たなスキーステーションができてゴンドラが新設されるし、

という感想を抱きつつ、気になりながらも、チケット販売が開始されてもなかなか手が出ませんでした。

どうせStingなんてビッグアーティストが来るんだもん、チケットなんて即日で売り切れるでしょう?と思っていたのですが、気が向いてチケットを検索するとまだ売られていました。あれれれ?去年、Bruce Springsteenがウィーンに来た時は大騒ぎだったのに。

屋外での冬季のイベントであることもあるんでしょうか。あるいはスキー場に来る人たちへのベネフィットとしておきたいという気持ちもあるのか、そこいらのファンが殺到しないようにとの配慮なのか、オーストリア国内、スキー場周辺やホームページ以外ではほぼ宣伝もされていない模様です。

で、チケットが売り出されてから1ヶ月以上経ってチケットをゲットしたのが2024年9月のこと。それ以来、俄然、楽しみにしていました。初めて見るStingは既に73歳。元気なんだろうか。あの美しい声は出るんだろうか・・・。

結論から言うと、


朝、ウィーンを出発。前日に降った雪が路肩に残ります。

到着してみると交通規制もされており、町中がお祭り騒ぎ。めっちゃ人だらけ。滑る予定を変更して、町中を歩いてみます。こちらの町、白馬村にそっくりですが、実は北海道の富良野町の姉妹都市なのでRathaus(市庁舎)には常に日本の国旗が掲げられています。いつ来ても、日本人、全然見かけないけど。


私は3夜連続では行かず、Stingの公演のある日だけの参戦です。当日のお祭りタイムテーブルは以下の通りでした。

Saturday, 7. December
5 pm entrance Hohenhaus Tenne and VIP
17.30 admission
17.45 Anna-Sophie
18.45 Alexander Eder
8 pm Sting

お祭り騒ぎはスキー場がクローズする5時ごろから始まっていますが知らないアーティストの前座が2件。別の会場ではDJ Play。会場のほぼ目の前のホテルのサウナのテラスからリハの様子を眺めたり、部屋で夕食を食べたりしながら19時ごろの参戦を目指します。

終了予定時刻が公開されておらず、Stingの演奏が30分なのか1時間なのか不明です。最大で、じっと2時間とか立っているにはかなり寒い。Stingの曲は縦乗りでもないし。しかも雪の舞う夜です。めっちゃ厚着。

私が選んだチケットはステージ前の立ち見席。入場のために並んでいる時には雪が降り出しました。

そして背が低くても比較的ステージが見える傾斜した場所を見つけて陣取ります。少し雪も弱まります。あと30分、あと15分、あと10分・・・と待っていると、開演予定の5分前。裏のゲレンデのライトとステージのライトが消灯され、青いライトがステージを照らした瞬間、ステージに走り込んできて歌い出したのはSting。

ぬおおおおおおおおおーーーーーー!!!

ホンモノ!!!!

もう泣ける・・・

セットリスト、メモしていませんでしたが、Message in a Bottleで始まりました。ドラムとギターと、本人がベースとボーカルを担当する3人組の構成です。

めっちゃかっこいいじゃないか。

73歳とは思えないんだけど。

なんで開演5分前に始まったんwww

開演当初は一旦止んでいた雪が、Fields of Goldでちらつき始めます。まるで演出の一部のよう。

そしてロック調の曲を数曲挟んで、Shape of My Heartが始まるとまたちらつき始める雪。

観客は手袋やらで防寒してますが、演者さんはかなーーーーり寒いのでしょう。何度も手を温めるSting。それでもベースの弦を弾く指は狂いません。

そして個人的に大好きな、感性豊かだった若い若い頃に一番聞いていた韻を踏みまくりの名曲、Desert Roseが始まる時、雪が最高潮に強まります。舞い落ちる雪にライトが当たり本当に、もう、なんとも言えないステージに。そして私の感動、最高潮に。

そしてこの後はThe Police時代の名曲たちを出し惜しみなく出してきて観客大合唱。そしてRoxanneで締めくくり!

Every Breath You TakeIf I Ever Lose My Faith In YouFragileとかEnglish Man in New Yorkとかの名曲ももちろんありました!

結局、30分ほどのミニライブみたいなもんかと思っていたライブは、アンコールも入れてしっかりと90分!普通のコンサートと変わらない曲数でSting, The Police両時代の名曲を交えた新旧ファン世代が楽しめる構成でした。

最近は運転中の眠気防止と仕事中の防音対策でしか聴かなくなっていた音楽。久しぶりに、本当に久しぶりに、音楽っていいなと思えました。しかも若き頃の私がよく聴いていた音楽を本物が生で演奏して歌ってるなんて。


Be yourself no matter what they say
I’m an alien, I’m a legal alien
Be yourself no matter what they say
I’m an Englishman in New York


最近のStingは、今回のようなドラムとギター、ご本人がベースとボーカルを担当する3人構成で活動すること(Sting3.0と呼んでいる)に凝っているようです。キーボードがいて、他の打楽器もいて、メルセデスベンツに乗っているみたいな快適ゾーンから抜け出し、難しいことをしたかったとのこと。今回の、この謎のオーストリアの田舎のスキー場(有名なエリアですが)真冬の野外ステージに、突然現れることにしたのもその一環なのかもしれませんね。自分のComfort Zoneから抜け出すというのは大切なことだと思います。

しかしSting寒そうだった!!!

because I wanted to get out of my comfortable zone

観客動員数は9500名だったと翌日の新聞は報じました。51%が国外(といってもヨーロッパの近隣国でしょう)のお客様だったとのこと。

https://www.heute.at/s/rekord-26500-musikfans-lassen-schladming-beben-120077389
https://www.oe24.at/leute/musik/sting-rockt-mit-baerenfut-in-schladming/615409313
https://steiermark.orf.at/stories/3284239/

夏のインタビューでは、3日間Schladmingに滞在してSkiもするとか言ってたけど、本当に居たのかなぁ〜

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