
毎年恒例となった、チロルでクリスマスから年末にかけて過ごすイベント。今年は一昨年と同じSoeldenです。しかも同じ宿にカムバック。2022年に来た時は、遠くウィーンで起こった事件に遠隔でサポートしており、滞在の大半は電話番やメール番に明け暮れていたのでした。もう一度、あの景色を楽しみたくて再訪を決めました。今年は何も起こりませんようにと祈りながら。
そんなオーストリアの街、Sölden(ゼルデン)は、チロル地方のÖtztalという谷の奥の方にある街です。毎年10月、FIS(国際スキー・スノーボード連盟) Ski World Cupのシーズン最初のオープニングレースが行われる場所として有名です。今年も日本から見ていた人も多いはず。
そして、昨年(2023年)は、このスキーレースのためのコースの造成が議論を呼びました。
氷河というのはただ凍ってそこにあるというだけでなく雪と同様に少しずつ溶け出すことで1年を通して水の共有源にもなり、冷たい温度の水がある環境でしか生きられない動植物に、氷河と接触した冷たい水を提供する大切な機能もあります。また、氷河が完全に溶け出すと岩盤の間に入り込んで凍っていた水も溶け出し、大規模な岩山崩壊の危険なども指摘されています。
気候変動の影響で年々減りゆく氷河。そんな氷河を削ってまでスキーの試合のためにコースを造っている!!!!と環境保護団体がライブカメラの映像を見て抗議。プロスキーヤーらもそれに続けてFISを批判したりと話題になりました。
そもそも雪がないのなら無理に10月にシーズンを始めなきゃいいじゃない。南半球でやればいいじゃない。it has led many to question whether racing on glaciers is still a good idea、というご指摘はごもっとも。しかしスポンサーのついたイベントをなかなかキャンセルできないのは古今東西、世の常です。
SöldenとFIS側は、これを否定したようで、氷河を壊していたんじゃなくてむしろ保護するための作業だったとのことのようですが、報道からは真偽は不明でした。
とまぁ、そんな話題になった有名な氷河を湛えるSölden。
確かに私も氷河の上を滑っているわけで、氷河にとって良いものではありませんが、一方で、何者にも変え難い経験でもあります。コースを滑っていて、さっと手で雪をどけると下は氷、というコースが本当にあるんです。

というわけで、今年も氷河に上がります。

山頂からのお隣の氷河。

展望台。

Söldenは街も良い街ですが、際標高地点からの氷河を望む景色、そして氷河を滑る経験が素晴らしい場所です。
