この記事では居住者向けのオーストリア内、ウィーン近郊などでのサイクリングを楽しむための基本的な情報や準備についてまとめてみました。気づいたことがあれば随時更新していきます。
基本情報
- スポーツバイク(ロード・クロス・マウンテンバイク)の利用が多く、専門店での購入が一般的。
- いわゆる「ママチャリ」に相当する安価な実用車は少なく、シティバイクも比較的しっかりした仕様が主流。 (前述の通り、日本から持ち込んだママチャリは避けるのが無難。)
- 自転車は日常の移動手段として定着しており、通勤・通学でもスポーツ系バイクが普通に使われる。
- 駐輪は屋外の自転車置き場、アパート内の自転車置き場が多い。
- 盗難対策(頑丈なロック)は必須。 高級自転車は室内に。
- シェアサイクル(例:WienMobil Rad)も普及しており、短距離移動なら非所有者には便利。
- 大人はヘルメットの着用有無は自由だが、80%くらいの人が着用しているイメージ。
- 電動バイクをこちらで購入すると、日本に持ち帰る際にバッテリーが持ち出せないようなので購入前に要確認です。
交通ルールの基本
標識
- 自転車専用レーンや進行方向、進入禁止などの標識を理解。
- → オーストリアの道路標識の一覧はWikipediaに。ライド前に確認のこと。
- トレイル(山道)にも走って良い場所がたくさんあるが、自転車侵入禁止の看板に注意。

ハンドサイン
- 曲がる・進路変更の際は、手信号(ハンドシグナル)で意思表示を行う。
- → 実際にやらなければ危ない(他人にあなたの意思は伝わらない)うえに重大事故に至る可能性がある。

右側通行
- 自転車も車と同様に右側通行。
- すれ違い時は右に避けるのが原則(日本と逆)。
自転車レーンの扱い
- 自転車専用レーン(Radweg)には原則として歩行者は立ち入らない。
- ウィーンでは自転車の走行速度が高く、接触事故のリスクあり。
- 自転車優先レーンでは自転車の優先度が高い。
子どもと走る・子供を乗せる場合
- 12歳未満はヘルメット着用が義務(保護者の責任)
- 子どもを乗せる場合はEU安全規格(EN 14344)に適合したチャイルドシートが必要
- → カーゴバイク(Lastenrad)を利用するのが一般的
- → 日本のママチャリのチャイルドシートは、EUの安全基準に適合しない可能性があるため注意
- 日本のママチャリは、安全基準・装備・構造がEU規格と異なるため注意が必要
- → 違法とは限らないがライト(ダイナモ常時点灯など) ・反射材配置・ブレーキ性能などそのままでは基準を満たさない可能性あり)
車側の規制
以下の記事でも書きましたが、2022年の法改正により、以下のルールが追加されました。自転車側も知っておく事項として再掲示。
- 自動車は自転車を追い抜く際、時速30Km以上で走行する場合、自転車と市街地で1.5m、市街地外で2mの距離をとらなければならない。
- 大人と12歳未満の子供はトラムが走行する道路を除き、自転車で並走することが許される。
原文はこちらを翻訳して確認してください。
自転車をどこで買う?
よく聞かれるのでこれもまとめてみました。スポーツバイク(ロード、クロス、MTB)を買いたいのか、シティバイクを買いたいのかにより選択が異なりますが、スポーツバイク系については以下のようなおすすめをしています。
なんでも良いなら大型スポーツ用品店(Intersport, Hervis, Decathlonなどどこでも)
Intersportや Hervisの大型店舗ならどこでも自転車の扱いがあると思います。
比較的自転車が多い街中の店舗
- Bergspezl Bike [https://maps.app.goo.gl/wN7hpsZWMiktqEZF9]
- MariahilfのIntersport [https://maps.app.goo.gl/EMHs5EpEPT4Zh3eo8]
Decatholon
その他には、日本人にはあまり知られていないDecatholon(フランスのMontBell的なアウトドア総合メーカー)も良い選択肢かと思います。自社ブランドのいろんなタイプの自転車があり、ネットでも注文可能です。特に郊外店舗には自転車がかなり豊富です。
- Decathlon Wien Stadlau: https://maps.app.goo.gl/UXvyRpSgZGWBYFvy7
- Decathlon Vösendorf (SCSの中): https://maps.app.goo.gl/DhYtMMuKu7cctmRq9
郊外の大型専門店など
- Zweirad Stadler (SCS 近辺の大型自転車店): https://maps.app.goo.gl/zs3F1meMamDCMvoN8, https://shop.zweirad-stadler.de/fahrrad-shop/
- Trek Flagship Store Wien: https://maps.app.goo.gl/SxUVteZgDnToYHnM9 (閉店した模様?)
- Cube Store Wien Nord: CUBE専門店 https://maps.app.goo.gl/wnkU7JhtFnXGRBDt9
- Giant Store Wien – Speed Planet: Giant専門店 https://maps.app.goo.gl/GkS67jTS3QxeX7H67
ロードバイク専門店
- Apex Cycling(旧Roadbiker.at 、2区と6区に店舗)
- Apex Cycling am Prater: https://maps.app.goo.gl/wQnSUPQX1e3389nEA
その他、多数の小規模専門店あり。
ウィーン近郊のサイクリングルート
別記事にしたので、以下の記事をご覧ください。
自転車を車や電車に積んで旅する楽しさ
日本でもやっていたことではありますが、車に自転車を積んで遠くまで行ってからその地域で自転車に乗るという遊びをずっと続けています。また、友人らは長距離列車に自転車を積み込み、遊びに出掛けて、現地で合流して一緒に自転車に乗ったりしています。実に楽しい。もしもそんなことをしたいなーと思っているなら以下も読んでください。
公共交通機関への自転車の持ち込み
- 地下鉄(U-Bahn)は平日9:00〜15:00、18:30以降、土日祝は終日自転車持ち込み可(トラム・バスは不可)。
- S-BahnやRegionalbahnでも自転車の持ち込みは可能だが、無料ではなく自転車用チケット(Fahrradkarte)が必要。通常、場所の予約は不要。
- 長距離列車では自転車用チケットおよび自転車スペースの予約が必要。
車を買う前にトラクターズヒッチをつける検討を
車ヒッチ(ヒッチメンバー)は、キャンピングトレーラーや、荷物を運ぶヒッチキャリアを車で牽引するための骨格固定式金具で、自転車を乗せるキャリアの多くもこれを利用します。車ヒッチは、車製造時に車本体に取り付けるものであり、後付けするのはとても高くつきます。(私のSUVの場合、部品と工賃で6000ユーロ)

ヒッチがついていない車体には、別の形の自転車キャリアを取り付けねばならず、その際には、ナンバープレートやブレーキランプが自転車やキャリアで覆い被さってはならない規則があります。後から取りつけると高くつきますので、家族や友人と自転車を載せて車で旅することを考えているなら購入時にヒッチを取り付けておきましょう。後悔するで!!!
以上、オーストリア、ウィーンでサイクリングを楽しむ際の事前準備についてまとめてみました。
