ウィーンには、第二次世界大戦期にナチスによって建設された計6棟の高射砲塔(Flaktürme)が、3か所に2棟ずつのセットとして現在も残っています。これらは「G塔(砲塔)」と「L塔(観測・レーダー塔)」の組で配置され、空襲からウィーン全体を防衛するための都市防空システムとして建設されました。市の象徴であるシュテファン大聖堂(Stephansdom)を中心に、都市全体を射程に収める広域防空網として設計されたもののようです。塔はめちゃくちゃ厚いコンクリートで作られていたため、戦時中には高射砲の発射拠点としてだけでなく、臨時病院、市民の避難シェルター、通信・指揮施設などとしても使用されました。そして、戦後、その頑丈さゆえに爆破破壊が困難で、今も解体されずに残っています。そのうちの一つ、有名な再利用ケースが海の家(Haus des Meeres)という水族館。
私はあまり水族館に興味がありません。人生で行ったことがあるのも数える程。池袋サンシャインのところと海遊館くらいです。もしかしたら子供の頃に他にも行っているかもしれませんが記憶にあるのはその程度。でもウィーンに暮らしているとスーパーで魚をみることもあまりなく、うっすらと無意識に海水と魚を心が渇望していることを認識していました。
海の家(Haus des Meeres)の場所
市内中心部からちょっとだけ外れたところなので、地下鉄のU3かU4で行くことができます。週末は結構な行列になっていたり、夏は中が暑かったりするようなので、秋冬の夕方ごろが狙い目かも。
海の家(Haus des Meeres)の見どころ

この水族館の見どころは、水族館自体も面白かったですが11階にある展望台。高い建物が少ないウィーンを一望することができます。ガラス張りになっていて吹き曝しで寒くはありますが360度歩いて回れるのが良い。

本来、地上階から順番に登っていくのが正解なのかもしれませんが、11階から降って行きました。そのせいか、何度か迷子になったり順路がわからなくなったり、明らかにみてないエリアを見つけてまた登ったり。中はかなり複雑な構造になっていて順路がわかりにくいです。



水族館エリアだけでなく、動物園エリアもあって鳥がすぐそばを飛んでいたり小動物が飛び回っている中を歩けるエリアもあります。動物に触れないようにちゃんと係の人が見守っています。蟻が透明の筒の中を葉っぱを持って歩いている展示がありました。最終的に巣まで葉っぱを持っていくのですが、アクリルの堤を使うという展示方法が面白い。






小さい水族館+動物園ながら展示が充実していて、見応えがありました。

ここが一番有名な大きな水槽の下です。

水槽の水流の中を、くらげが永久に回転してて面白かったです。可愛いし。

地上階まで降りたところでもう一度11階の展望フロアへ。夕焼けが終わって夜景モードへ。水族館の最上階に強めのLED青色の看板があり、真下の建物は青白く反射しています。

東北側。

南西側。

これにて、ウィーンでの心残りはほぼなくなりました。
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