オーストリアの変な索道(ゴンドラ、リフト)たち

この記事は思い出したり新たに見つけたら追加していこうと思います。オーストリアで出会った面白い索道たちの話。

オーストリアに来たばかりの頃はいちいち驚いていた、8人乗りチェアリフトや、乗り場のベルトコンベア。もう驚くことも無くなりました。その中でも最初に見た時に笑っちゃったやつとか、思い出せたり記録がある限りでピックアップしてみました。

ユーザーのメリット不明なリフト・ゴンドラ混合型

日本でもどこかで導入されたと記憶するこのリフト・ゴンドラ混合型索道。

このタイプの索道は、一般に「コンビリフト(Kombibahn)」「混成索道」と呼ぶのだそうな。技術的には、同一の循環式単線自動循環式索道(DLM: detachable lift system)のライン上に、着脱式チェア(リフト)と着脱式キャビン(ゴンドラ)を同時に混在させて運行しているという意味不明なお金だけかかってそうな代物。

オーストリアでは比較的あちこちで見かけます。リフトとゴンドラが交互に来る(乗り場は違う)のでユーザーの視点からは何が得なのかわからないやつ。(スキーやボードを外したくない人と中で座ってあたたまりたい人向け?)たいてい、「リフト・リフト・ゴンドラ」の順でリフトがゴンドラの倍来ます。

ゲレンデから見ると、ゴンドラとリフトが同じ架線にかかっていて、いささか不思議な感じがします。これがあるのはObertauernのGruenwaldkopfbahn、MayrhofenのKombibahn、KitzsteinhornのGletscherjet 3/4などです。KitzsteinhornのGletscherjet 3/4では、下部のGletscherjet 3のパートが混合で4のパートはゴンドラしか行きません。

ユーザーの視点からは、本当に意味不明。スキーを外すのが面倒なスキーヤーはリフトを選びがちで、スキーヤーがー多いオーストリアではリフト側の乗り場が混みがち。スノーボーダーや家族連れはゴンドラに向かいがち。そういう意味での棲み分けはできているかもしれないけど、いかんせん中途半端でいちいち乗り場でどちらに乗ろうかと迷うのがうざかったりする。


Fierberbrunn Streuböden I/II:謎の四連ゴンドラ (2024年に廃止)

2024年になくなってしまったFirberbrunnのStreuböden I/IIというゴンドラ。パウダーを滑り尽くしてラドラーにたどり着いた2023年のある日、山小屋の外で日向ぼっこをしながらラドラーを飲んで記念写真を撮っていると、ラドラーのグラスの向こうにゴンドラがやたら接近して連なっている様子が見えました。ゴンドラの衝突事故が起こった!と慌てて立ち上がると、そのやたら接近したゴンドラの塊は一旦停止。そこに下からもうひとセットのゴンドラの塊が登ってきました。

なんだこれw

日本では見たことがない、四連になったゴンドラがセットで周回しているようです。

なにこれw

と、このゴンドラに乗ってみるべく、ラドラーを一気飲みしてゴンドラ乗り場を探しに向かいました。確かに4連になったゴンドラ専用の乗り場。4連になったゴンドラが動いていきます。なんとも奇妙な図。この4連になったゴンドラが4セット周回していて、乗り場・降り場にいる4連x2セットと、中間地点で一旦停止する2セットの合計で4セット16機が動いていることになるようでした。

残念ながらこの奇妙な4連ゴンドラは、2023/2024年シーズンをもって運行を終了し、2024年夏には最新型のゴンドラに入れ替わってしまいました。最後の最後に乗ることができた謎の4連ゴンドラ。すげー変な図で笑いが止まらなかった。


ZauchenseeのSchwarzwandbahn: オーストリアに数機だけ残存した4席ゴンドラ (1987年建造)

日本ではたくさん残っている一人乗りのチェアリフトが、欧米人から”Pizza Box”と呼ばれていたりと日本の設備は古いままです。それゆえ、日本から来てすぐの頃はあまり違和感がなかったのですが、オーストリアに長く過ごして色々なスキー場にいくにつれて珍しさを感じるようになってきたレトロな索道。そんな一つがZauchenseeのSchwarzwandbahnでした。

4人乗りの小さなキャビン。観音開きの「パタン!」と閉まる扉。

どれもレトロで可愛らしい。

しかしこのゴンドラも2024/2025シーズンをもって40年間の運行が終了しました。1987年建造。オーストリアに数個だけ残る4シーターのゴンドラの一つだったようです。2025/2026シーズンからは新しくなった10人乗りキャビンのゴンドラにつけ変わりました。

なんとこのゴンドラ、このレトロ感がかわいいのか、ケーブルから外された後は2000ユーロで売られていったんだそうな。庭に置いたりする用途らしい。笑 なんか私も欲しかった。


山頂にだけ向かうだけの短いケーブルカー

ZauchenseeやKitzsteinhornにある山頂に行くだけの超短いケーブルカー。


氷河に向かう長距離トンネルケーブルカー

2000年に事故を起こしたKitzsteinhornのケーブルカーと同様の、岩石の中を標高を上げていくタイプのトンネル型ケーブルカーが氷河スキー場のあちこちに見受けられます。結構、こわいんだなー。


Wurzeralmの生命線:長いケーブルカーWurzeralmbahn

Wurzeralmに到着するとまず乗らなければならないのがこれ。Standseilbahn。氷河スキー場のものとは異なり90%が地上部を走りますが、これがかなり高速で結構揺れるんですね。なかなかジェットコースター感がある乗り物となっています。


Kitzbühel:恐怖のほぼワンスパンロープウェイ 3S-Bahn

初めて乗ったのはほとんど客もいない吹雪の日でした。途中で止まって宙吊りになったら、谷底までの高さは飛行機に乗っているのかと思うほどの高さだし、降り場になる終点が見えない上に、超ロングなワンスパン。ひとりぼっちのゴンドラのキャビンの中で、若干泣きそうになったのです。

帰宅してから調べてみるとこのS3-Bahnは、3本のローブに吊られているという3-Seilからきている索道システムの名前であることがわかりました。このKitzbühelにあるものは、距離が約3.6 km(正確には約3,642 m)、このうちのワンスパンになっている箇所の距離は約2.7km(正確には2507 m)地面からの最高高さは400 m

スペックで見てもやっぱり怖かったw

一人で乗られることがありませんように。


これからも思い出したり出会いがあれば更新していきます。

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