かんずりの里に近く

日本に帰国した最大の目的は、山登り。こればかりは、危険と隣り合わせですので、それなりの知識があってリスク管理が同程度の仲間が必要なので、簡単にオーストリアでもできるじゃんとは言い難いのです。というわけで羽田から、かんずりの里へと直行しました。

道中、いつもなら3月でも白いはずの山肌は茶色く今年の雪の少なさを物語っています。標高の低いところはもう春と言っても過言ではないレベルです。さすがに目的地の豪雪地帯のインターを降りるところではそれなりに雪がありますが、例年の2/3程度でしょうか。

1日目は、山の中腹から上は厚い雲に覆われ視界がないので、様子見で少しだけ森の中をお散歩しました。森の中に入ると、例年に比べての雪の少なさを更に感じます。

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秘境と言っても過言ではない、寂れきって今では1件しか営業していない温泉街の旅館に昔の山スキー装備が置いてありました。昔もスキーの裏にクライミングスキンを取り付けて登っていたことがわかります。基本的な構造や考え方は今も全く変わっていないのが面白いです。変わっているのは道具を作っている材料だけです。クライミングスキンは、ナイロンとの混合もありますが、今もモヘヤなど動物の毛が使われています。

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翌朝、登る山が綺麗に見えました。前日(1日目)はこの山の右側の森の中で遊んでいました。この日(2日目)は、左側のピークに登りました。

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そして登りきったところ、左側のピークから、右側のピークを見た図がこちら。見事なおにぎり山です。

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近隣のスキー場には、これにそっくりなカレーライス、その名も「妙高山カレー」があります。昔は、しっかりとご飯を詰めてくれていたので、もっと山体にそっくりな形でした。近年、スキー場の運営が厳しくケチになってしまってからは、スカスカの山となってしまい自立せずに傾いてきたり山頂部分が欠けていたりします。まぁ、でも、似てるでしょう?

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この山には、本峰の周りを取り囲むように外輪山があります。

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地形図を見てみますと、中心の山が妙高山、周りに前山、赤倉山、三田原山などがあります。歴史的には先に三田原山があり、カルデラができてそこに現在の本峰である妙高山ができたのだそうです。その隙間は御釜と呼ばれていて、いまでも温泉が吹き出す地獄谷が南北に2箇所あります。湯気が出ていて、超温泉くさいです。近隣には火山活動中の焼山もあります。私はこの辺り一帯が大好きで、春夏秋冬問わず、この山を取り囲む東西南北歩き回っています。

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登り(赤線)下り(青線)

三田原の山頂近くからは、北アルプス、白馬エリア(奥の真っ白の山域)もよく見えました。うつくしい。こんなに離れて見えるのに、白馬の無線が入るんです。向こうの騒ぎが聞こえて、笑っちゃいます。無線ってすぐ近くに居ても尾根を挟むと入らないのに、何も障害物がないとこんなに遠くてもクリアに入るのが面白いです。

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さて、御釜に滑り込んでみましょう。おっさんがおかまに、滑り込む。おかまを掘る、おっさん。おっさんがおかまに、滑り込む。北斜面なので、融けて凍ってをそんなに繰り返さないので比較的良い状態でした。

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雪庇下から御釜上部を見上げた図です。本当は別のルートでこのまま滑り降りていくこともできるのですが、車に戻れなくなるので仕方なく登り返します。去年もちょうどこのくらいの時期に、ここでスキンに雪が噛まなくなって二進も三進もいかなくなって心が折れそうになったんですよね。心折れたところで山の中で夜になっても寒いだけなので根性で登る以外に選択肢はないんですが。滑るのはいいけど登るにはかなりの急登なのです。

登ったら今度は南斜面を落としてひたすらひたすら標高差1400mほど滑ります。途中、良い斜面を見つけては立ち止まって遊んだり。

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怪我もなく下山。今回は時差ボケ、ほぼ道具がぶっつけ本番で、数点トラブりました。一歩歩くたびにヒールロックがかかった時には、もう帰ろうかと思いましたが、ネジを締め直して解決。登って絶景を見ていい雪を滑ると、トラブルや登る苦労は忘れてしまいます。

早くオーストリアでもこんな遊びができる友達を作らなければ。そのためにはドイツ語を話せるようにならなければ。これが私のドイツ語モチベーションです。

 

 

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