ウィーン街中の体重計の謎

ウィーンのあちこちで見られる体重計。20セントで、街中で体重を測定することができます。

なんでなんだ・・・

一度見つけて気になり始めるとあちこちに存在するこの体重計に不安すら覚えるようになります。もちろん、一度も使っている人を見たことがありません。

なんなんだ・・・

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今週、ちょっと街中をウロウロしていて、予想以上の濃度でウィーン中に散りばめられていることに改めて気づきました。

なんなんだこの体重計は!!!

こうなったら調べざるを得ない・・・。

はい。あっさりと情報が見つかりました。このサイトによると、なんと100個以上もの体重計が、駅の近くなどに存在するそうのだそうです。話は1887年にまで遡り、Sisiの夫であるFranz Josef(フランツ・ヨーゼフ1世)の即位40年記念の際に、オーストリアの工業化(ちょうどその頃ウィーン大改造をやっていたので色々な工業製品が開発されていたのだろうと想像します)の博覧会みたいなもので、

The first such scales in Vienna date back to 1887, when they were first shown as part of the 40th anniversary of Kaiser Franz Josef’s ascent to the throne as an example of Austrian achievement in manufacturing. During the celebrations for the anniversary, which included a presentation of Austrian industrial achievements in the Prater, one of the attractions was a scale produced by C. Schember & Söhne, where members of the public could insert a coin to get their weight.

C. Schember & Söhneという会社がパビリオンを出したらしく、そこで体重計が展示されたようです。きっと当時は、体重を測定するとか自分の重さを知るなんてことも物珍しかったのではないかと想像します。

In den Jahren 1888 und 1890 war die Firma C. Schember & Söhne bei den von dem Niederösterreichischen Gewerbeverein und der k.k. Landwirtschafts-Gesellschaft veranstalteten Ausstellungen in Wien in eigenen Pavillons vertreten.

そして流行の乗って、面白おかしく体重計は街中に広がっていったようです。(古い資料を図書館の電子アーカイブで検索してみたのですが、1873年のウィーン万博に関する情報は見つかるのですが、この根拠となる情報は見つけられず、ネットの伝聞の域を出ませんが。)

Although this new machinery was regarded with fascination and spread quickly throughout the city in the interwar years, they were also already from the very beginning the subject of jokes and satire around members of the nobility weighing and inspecting themselves on a public street.

さらに戦後、健康志向や細い方が美しいなど美意識の変化なども相まって、また流行ったものの、当然ながらプライバシーだとか個人宅にも体重計が普及したんだろうとか、1970年代から急速に減少していくなかで、Berkelという会社のものだけがなぜか生き残った、ということのようです。今でもシリング(Schilling)やクロイツァー(Kreuzer)が使えたら面白いのに。

Today they take Euro cents instead of Schilling or Kreuzer and are rarely used, but they have stood the weighty test of time. So if ever you have a sudden burning desire to know your weight while out and about, the trusty Berkel is there for you.

ジョギングの前後に体重が測定できる便利な街ですね!

 

“ウィーン街中の体重計の謎” への4件の返信

  1. 体重測定と同時に内蔵カメラで個人確定します。体重データはオーストリアの中枢へと送られ,国民の体重が密かに管理されています。

    1. Weight ScaLiLAさん、誰も使っていないということは、オーストリア中枢部のサーバーはスカスカで電気代が無駄になっているようです。むしろ観光客(に紛れこんだスパイ)の情報を集めているのかもしれませんね!今度、乗ってみてください〜!

  2. はじめまして。
    体重計で検索してたどり着きました。

    1873年のウィーン万博での、体重計の情報を調べています。
    以前ネットで、ウィーン万博で体重計が複数の賞を受賞したということを目にしたのですが、もっと情報がないかと調べていました。

    なんでそんな事を調べているのかというと、日本最初の自動販売機はウィーン万博の3年後に上野公園に置かれた(おそらく輸入された)体重計なのです。
    それもイギリスやアメリカなどよりも早い時期に。

    その後ヨーロッパ、アメリカでは最初のサービス系の自販機として大ヒットし、ジュークボックスやアーケードゲームへ派生していき、さらにそこから日本のパチンコやスペースインベーダーへと発展します。

    いつかウィーンで体重を測ってみたいです。

    1. hisさん、はじめまして。コメントありがとうございます。日本最初の自動販売機とそんな関係があったとは知りませんでした。ジュークボックス等への派生は、なるほど〜言われてみれば遠縁・・・という感じもします。
      それにしても、そこから自動販売機天国になった国と、滅多に自動販売機を見かけない国。大きく運命が変わりましたね。私はまだ体重を測ったことはありませんが、ウィーンを去るまでには測ってみようと思います。

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