初めての国でまずチェックするのはEmergency numbers、ではなく普通は観光や楽しいことです。でも暮らすとなるとちょっと違います。少なくとも、消防(火事)、救急、それから警察は覚えておかなければなりません。
オーストリアの最も重要な緊急電話番号は以下の通りです。
| Facility | Phone |
|---|---|
| Fire brigade | 122 |
| Ambulance service | 144 |
| Police | 133 |
しかし、私の場合、御堂筋での大げんかを見かけて119番に電話したり、職場の診療所の緊急番号に間違えて電話したり、日本にいても間違えがち。そんな私が、初めてオーストリアの緊急番号に電話しました。けが人に救急車を呼ぶためです。もちろん、144と133を混同して133に電話しました。
家からちょっと行ったところの坂道。細い道ながら両側に駐車エリアがあり抜け道的に通行車が多くて、普段から嫌いな道です。私は自分の自転車に乗っていて、数m前に女性が同じく自転車に乗っていました。
そこに左側の駐車エリアに停車していた車が急に動き出し、それに驚いた私の前の女性が急ブレーキと急ハンドル。ABSなどついていない自転車は、当然完全なブレーキロック状態に陥って、慣性力で女性は前方に吹っ飛びました。私のほんの数m目の前で。
それにびっくりして急ブレーキをかけた私もほんの少しだけ横滑りで斜めに停止。
自転車を捨てて、慌てて女性に駆け寄ると、
顎から血がぼとぼとぼと・・・
あわわわわわわわわわわわ!!!!!
それでも女性は自分で立ち上がり、両手で顎から流れ出る血を受けています。
あわわわわわわわわわ!!!!
なぜかカバンに入っていた日本の山小屋手ぬぐいを渡して血を受けてもらいます。女性を歩道に誘導して、女性の自転車と自分の自転車も歩道に移動。女性は、顎の他にも手足のあちこちから打身と擦り傷で流血しています。
だだだだだだ、大丈夫ですか?
もちろんドイツ語なんて出てこないので英語です。
きゅ、きゅ、、救急車、呼ぶ??
と女性がうんうん頷くので、迷わず133 call。はい。それは救急ではなく警察でした。しかも状況説明や場所の説明ができない!私では埒が明かない!と5秒でギブアップして、けが人ご本人の女性にドイツ語で説明させてしまう始末。役立たずとはこのこと。

そして私よりも動揺していたのが、車の運転手の若いお兄さんです。どうしたらいいのかわからずおどおどウロウロしています。「大丈夫。当たってないから。見てたから。」と落ち着いてもらって、車のトランクを開けてもらって女性を座らせてもらいます。
そして私が女性の脚の怪我を確認するのに地面に座り込むと、お兄さん、車から木の板を出してくれました。いや、私のことはええから・・・。
女性は出勤途中だったとのこと。「職場に行けなくなったと連絡しなくちゃ。。」と悲しそうですが、全く取り乱すこともありません。冷静です。私からは、1mほど自転車の前に吹っ飛んで顔面から道路に落ちたように見えました。大怪我はしているものの、本当に生きててよかったです。骨折とかはなさそうに見えました。
当然、先に到着したのは警察で、電話を切ってから3分もなかったと思います。しばし女性が警察の質問に答えているのを聞いていました。女性は、「事故は自分の責任であり車とは衝突していない。あそこにいる彼女が見ていた。」というようなことを(ドイツ語なので1%もフォローできないけど)言っていました。さらに警官に「あ、彼女には英語で話してね。」と私への気遣いの余裕まで。大怪我してるのに。次いで、5-10分ほどしてから救急車も到着。
警察は女性を救急隊員に引き渡し、運転手の男性、で私、の順に質問。
彼女は自転車のハンドルを右に切ったか?
え、、覚えてない・・待って・・はい、確かに右に切って車体が右側に折れて女性は車体前に飛びました。
車とは本当に接触しなかったか?
してません。車との距離は1mくらいはあったと思います。
車のスピードは?車はどれだけ動いた?
駐車状態から1mも動いてないと思います。時速も数km/hでしょうか。
で、多分、3人の供述に整合性が認められ、私も運転手の男性も身元確認もされずに即座にお役御免(?)となり解放されました。日本の警察なら必ず身元確認しそうなものですが。
その女性は私のほんの数m前を走行していたわけで、私が家を出るのが3秒早ければ、あるいはそこに至るまでに少し加速して女性の前に出ていたら、私がその女性のような怪我をしたかもしれないわけで、改めて安全運転しなければと思いました。皆さんもどうかお気をつけて。

猫がらみ、Polizeiがらみ、ボスがらみ、、だったりなかったり。いろいろなことが次々と起きる時間密度ρのたか〜い異国での日々だなぁと思わずにはいられません。現場彷彿的カラフル文章にも脱帽です!一方こちらはチコちゃんに「ボーッと生きてるんじゃね〜よ」って言われてる希薄な日々なんだよな。
Gonneko先生、実は最近は寝ている時間がかなりありますので、私はチコちゃんに「寝てばっかりいるんじゃねーよ」って言われちゃいそうです。。私の人生の中で警察に接したことは数えられるほどしかないのですが、警察の人は詰問口調でなんか萎縮しちゃいます。。今回も「本当に?」を何度か繰り返されて、「え、、待って、、」ってなりました。