2024夏、Kungsleden(King’s trail、王様の散歩道)まとめ 装備編

試行錯誤を繰り返した結果の、結構真面目に重量測定までした最終パッキングリストは以下の通りです。Fjallraven Classicの”Mandatory equipment”を参考に、検討漏れがないか何度も確認しました。現地で実際に測った総重量は16kgとなりました。

こちらは食料以外の装備を並べた状態です。

準備編トレイルでのマナーは別記事にしました。

記事の最後にもリストがありますが、装備リストはこちら

装備の考え方

私はULハイカーではないので、装備は全体的に慎重であり、リスクを冒してまでの軽量化はしていません。8月末は時期的にはすでに秋。気温がマイナスになってもおかしくない時期です。北極圏の雨の多い環境では、暑さよりも濡れることでの低体温症への懸念があります。極度の軽量化は命の危険につながります。一方で、必要のないものはできるだけ切り捨て、用途が重複するものは片方だけにし、でも衛生面などで自分が不快になるところは我慢しませんでした。悩んだ時は重量を測って軽い方を持ちました。

当然、荷物は軽いほうが楽です。重量があるのはやはりテントやシュラフ、スリープングマットです。できれば食料を除いて12kgあたりに抑えたい。古くて重い装備は軽くて新しい素材のものに購入し直しました。新調したものは全てテストのためのキャンプや登山にて何度か使いました。

新しく調達して使ったことがないもの・食べたことがないもの・着たことがない服・買ったばかりの履いたことのない靴は、決して持っていかないことが重要です。使い慣れた愛着のあるものでいきましょう。


基本装備

まず、ザック、テント、寝具などの基本装備です。

バックパック

10年弱前に購入したKarrimar Jaguar Grace(55L+10L)。基本55Lで上部の余白を使えば追加10Lくらい使えるザックです。フィッティングは、購入当時の自分を信じるしかありませんが改めて背負ってみて問題なさそうです。重さは2.2kgとあるものの、しっかりとしたフレーム構造、厚めの腰ベルトでしっかりホールド、2気室、外・上部などチャックなど構造物が多く重いのですが、これは仕方ありません。使いやすさ優先。こういう構造が好きですし。

テント

テントはMSR Hubbba Hubbba NXの一人用。これはかなり軽量で設営もめちゃくちゃ簡単。多少の風の中でもなんとかなりそうで、本当に突然の暴風雨の中、なんとか設営できました。このほか、MSR Hubbba専用のFootprint(テントの下に敷くシート)と、朝露や雨で濡れたテントを拭くためだけの小さいタオルも入れてこれら一式をテントセットとしました。かなり小さくなるので、一式ザックに入れていました。

スリーピングマット

結局、荷物の容量削減のため、クローズドセルマットをやめてInsulatedに変更しました。Insulatedのマットは破れたら終わりという危険がありますが、雨の多いKungsledenでは、片付けられないクローズドセルマットをザックの外につけて歩くとザックのレインカバーに収まらなくて濡れてしまう(特に食料が減るまでの間)ので、以下のSea to Summitの軽量なInsulatedにしました。

このSea to Summitのスリーピングマットは大変優秀で、膨らます時に息で膨らます必要がなく袋に含めた空気を押し込むような動作を繰り返すことで膨らますことができます。めっちゃ楽。

膨らます様子の動画はこちら

シュラフ

どのシュラフを持っていくかを決めるシュラフの温度範囲は最後の最後まで迷いました。こちらの記事を参考に快適温度と実際の予測気温を何度も見比べました。結論としては、8月末で最高気温20度最低気温4度の予報のKungsledenで、+7度のものにしました。

シュラフの対応温度の表記が日本で使われているものと、EUで統一されているもの、北米メーカーなどで表現に違いがあるようでかなり混乱しました。日本では快適温度と限界温度があるようなのですが、

  • 快適温度:一般的に女性が快適に眠れるとされる最低温度。この温度以上であれば、リラックスした状態で眠ることができるとされています。
  • 限界温度:一般的に男性が快適に眠れるとされる最低温度。この温度は、体を丸めて熱を保持する姿勢で寝た場合に快適に眠れる限界を示しています。

例えば以下のシュラフ(Sea to Summit Spark Women’s Down Sleeping Bag)は対応温度が3種類用意されていて、このシーズンで使えるのは以下の2つ。その温度の表現は以下のようにComfort Limit と TEMP Lower Limit になっています。

  • +7 Reg  | Comfort Limit +7 |  TEMP Lower Limit +4  |  382g 
  • -1 Reg   |  Comfort Limit -1  | TEMP Lower Limit -7  |  584g

Sea to Summitはオーストラリアのメーカーなので何に準拠しているのか分かりませんでした。メーカーのサイトを参照するしかありません。

Lower Limit: The lowest temperature at which a man should stay warm.
Comfort Rating: The lowest temperature at which a woman should stay warm.

Sea to Summit Women’s-specific sleeping bags are listed using the Comfort Rating. Unisex bags are listed using the Lower Rating. For example, if the bag is rated at Lower Limit of 14°F | -10°C and Comfort rating of 27°F | -3°C, it should keep a woman warm down to 27°F | -3°C and a man warm down to 14°F | -10°C, if they are wearing warm clothes and using a good sleeping pad.

さらにややこしいComfort Ratingという言葉が出てきました。REIによると、

Why women’s sleeping bags use the comfort rating: Data on physiological differences between traditional genders has always shown that the “average woman” will feel colder in the same bag than the “average man” will feel. So, the comfort rating, which is the temperature for colder sleepers, was the logical spec target for women’s bags, and brands continue to use the comfort rating on women’s bags today.

などと言う。ということで、じっくり検討しましたが、

  • 気温はマイナスにいかない予報(+14度〜+4度)
  • テント内は外気プラス2,3度ある
  • あったか目の格好をして寝ることを前提とする

ということで+7度を選択しました。結局、寝る時は眠れましたが、ダウン着てハードシェルとトラベルシーツをかけても朝方は結構寒かったです。ギリギリセーフって感じでした。女性ならギリギリ氷点下に行かない環境でも-1度を選んでおいても良いのかもしれません。そしてシュラフは対応するコンプレスバッグに入れてしっかり小さく圧縮(Sea To Summitは付属する)しましょう。

スリーピングシーツ

あとはTravel Sheetはシュラフが汚れるのを防ぐ意味で外側でも内側でも使うために持ちました。どこでも売ってるCOCOONのシルクのトラベルシーツ。枕は不要かと思ったけどやはり寝る時の快適さのためにInflatable枕を持っていきました。

ドライバッグ

これから紹介する小物たちをカテゴリごとにわけてパッキングするのにドライバッグを合計で5−6個持ちました。昔から使っている防水ではないタイプに濡れても問題ないものを入れ、電子機器、歯ブラシなど濡らしてしまうものなどをドライバッグに入れました。

シュラフ、スリーピングシート、予備のダウンと着替えだけは絶対に濡らせないので、まとめてORTLIEBのかなり大きめのドライバッグに詰めて、ザックの下部に詰めました。

トレッキングシューズ

経験のあるULハイカーならトレランシューズでも大丈夫かもしれませんが、10kgを超える重い荷物を持つ場合は、やはり足首までホールドされるトレッキングシューズが良いでしょう。私は普段から使っている数代目のLA SPORTIVAです。

サンダル

小屋やテントではまずトレッキングシューズを脱ぎたい。

サンダルは必須ですが、Kungsledenでは渡河にも使う可能性があります。野営の場合、テントの周りも足場が良いとは限りません。というわけで、サンダルの中で足が滑って捻挫しないようなフィット感のあるKeenのサンダルを買いました。

結局、8月末のKungsledenでは川の水位が低くトレッキングシューズのままで渡れたため、渡河で履き替えることはありませんでした。

トレッキングポール

バックパックは飛行機移動で預け入れ荷物とするため、トレッキングポールはバックパックに仕舞い込めることも重要でした。

こちらも10年以上バックカントリーで使っているBlack Diamond Alpine Carbon 224g x 2。

私は普段の登山ではトレッキングポールを使わないので、改めて購入するのも気が引けます。このポールのデフォルトのバスケットはパウダー用だったので、一旦取り外してそのままバスケットなしでいきました。


エマージェンシーキット

何があるかわからないのが大自然の中、怪我をしなかったので、結果、タイガーバームには大変助けられました。瓶が重いので持っていくのを最後の最後まで迷いましたが、結果持っていって良かったものの一つです。疲れた足の裏やふくらはぎに塗った時の爽快感は忘れられません。テントや山小屋の部屋の中がタイガーバーム臭になるけど。ちなみにウィーンでは、Decathlonや中華食材店でタイガーバームを買うことができますし、たしかKebnekaiseかどこかの山小屋でも売ってました。類似製品でも、爽快感が得られたり足の疲れが緩和されるようなものは持っていって良いかも。

その他、普段の夏山登山からも持ち歩いているものがほとんどですが、エマージェンシーキットには以下のものが含まれます。

バンドエード:日数分
靴擦れ用シート:3日分
包帯(小)
滅菌シート
滅菌パッド
エマージェンシーシート(自分用というよりも何かあった時のため)
虫除けスプレー(中身はDEET50%)
虫刺され用吸引スポイト
痒み止め
虫除けネット(頭からかぶる)
タイガーバーム


ウェア類&着替え

ウェアに含まれるものには、アンダーウェア、行動着(ミドルレイヤー)、レインウェア・防寒着(インサレーション含む)があります。

アンダーウェア

アンダーウェアは全てメリノウール。パンツとブラは2着ずつとしました。ちなみに、前半3日、後半2日で着回しました。メリノウールなので汗をかいた日も匂いは感じませんでした。(自分ではわからないだけかも?笑)

靴下

靴下が濡れた状態で歩くと一発で水脹れができてしまうので、靴下だけは予備を持ちましょう。私は行動用のMontBellメリノウールの靴下を2つと、寝る時用のウールの靴下を1つの合計3つ持ちました。行動用を2つとしたのは、(1)もしかしたら川で洗って干せるかも(2)洗えなくても最低限ローテーションしたい(3)濡れてしまった時の念の為です。さらに寝る時用の靴下もそのための予備としても使えるものにしました。

ミドルレイヤーと行動着

ミドルレイヤーには着古したArc’teryx Atom Jacketを持ちました。こちら、気温が低くなければアウターとしても使え、保温性は抜群。細身なのでアウターと干渉しません。しかもちょっと伸縮するのか動きやすい。丈もそこそこあって背中が出にくい。唯一の不満は手首周りで時計と干渉することでしょうか。

上はメリノウールのTシャツの上に、化繊の長袖。風がなく15度を超えればこれで歩けます。これとミドルレイヤー、ハードシェルの組み合わせは数えきれないほどスキー場で試されているので問題がない自信があります。

下は薄手でフィット感のあるArc’teryx Gamma Hybrid Pantというソフトシェルのトレッキングパンツ。寒い場合には、レインウェアを防寒着と兼ねており、重ね着するためです。こちらも登山、スキー場での経験が効いています。

レインウェア・防寒着

ハードシェルには、Arc’teryx Beta/ARを、レインパンツはArc’teryx Alpha Pant Women’s。

いずれも3レイヤーのGoreTexです。

※短パンか短パン+タイツか、長ズボンか

私は時期的に寒いので短パンは考えませんでしたが、真夏に行くなら考えることもあったでしょう。でも行ってみて思ったのは短パン+タイツはなかったなと思いました。トレイルは朝露や雨で濡れていることも多く、草木が足に触れます。そのうち靴下も湿ってくるでしょう。濡れると流石に不快か寒い、濡れた靴下を履いていればそのうち水脹れができるはずです。

キャップ・サングラス

キャップ、必須です。太陽が出ると本当に日差しがきつい。ツバのあるものが良いです。好みでハット系でも良いかと思います。サングラスも必須。目が疲れたら体も疲れます。

寝巻き

ちょっとあったかめのMammutのタイツ。行動用のソフトシェルとほとんど使い心地は変わらないのですが、トレイルでの裾の汚れなどをシュラフに持ち込みたくなかったので。


食料

必要カロリーを計算をして食事準備。一般に体型と使う体力に応じて3000-5000kcal/dayの準備が必要です。一色あたり1500kcalくらいは欲しいところですが、私の場合はここまで行っていなかったかもしれません。ただ、どうせだから痩せようなんて邪なことを考えてはいけません。体力が無くなり歩けなくなること間違いなし。最低でも普段と同じくらいの食料を持っていきましょう。

肉や野菜など調理が必要なものを持っていくと燃料の消費が激しいでしょう。基本的にインスタント、フリーズドライのお湯でなんとかできるものが良いと思います。

主食(米、パスタ系)

日本にいるとあらゆるものが手に入ると思いますが、こちらではフリーズドライのお米系の商品はあまり見つかりません。重宝したのは、日本で登山でよく食べていたカレーメシ系。日本からの来訪者に調達してきてもらいました。追加で、こちらの日本食材店で購入したフリーズドライから作るおにぎりを持ちました。

これ以外はスーパーで売っているフリーズドライのパスタ、3分茹でるだけのインスタントラーメンなど1日3食分5日分程度持ち、多少は途中の小屋で調達もしました。

ウィーンから持ったものは全て軽量なジップロックに入れ替えました。

飲み物

電解質、ミネラル、ビタミン等のサプリやマグネシウムなどもあった方が良いかもしれません。飲み物も水以外のものがあった方が良いかもしれません。私はスティックコーヒ、お吸い物、アミノ酸飲料の粉も持ちました。

調理器具

コップ、コッヘル

調理器具類は昔から使って歪んだりしているSnow Peakのチタンのコップとコッヘルとフライパンのセット。重複するのでコッヘルは大の方だけ。

あとはプラ製の折り畳みのフォークとスプーン1本。

ストーブ(五徳)、風防

MSR Pocket Rocket 2です。折りたたんでとても小さくなるのでいつも持ち歩いています。ジェットボイル系と違って点火機能がないのでライターが必須です。ライターは濡れると使えないくなるので念の為二つ持っていました。風防は硬めのアルミのような素材のもので360度囲む用。

十徳(VICTORINOX)

ほぼお湯を注ぐだけの食材しかないので、ナイフすら使わない予定です。ワインオープナーなんて必要ないはずなのですが、こちらは念の為。

VICTORINOX、同じものを二つ持っていると思っていたのですが実は種類が異なりました。軽い方を選択。

燃料

現地Nikkaluoktaの小屋で買うつもりでしたが、空港で拾いました。笑(機内、預け入れ荷物とも持ち込み禁止。)


水回り・雨対策関係

左から、水ボトル(Platypus)、折り畳み傘、タープポンチョ、洗濯干しロープ(Cloth line)、フィルタとフィルタ用ボトル

折り畳み傘を持っていきました。大雨暴風の時に使うことは想定していませんが、ちょっと雨ひどいなぁという時に使いました。全然Sea to Summitのものじゃなくて、その辺で売ってる軽量ので良かったと思います。

水のフィルター

スウェーデンの観光局(STF)では、流れている水のみならず湖の水も飲めると言っています。

  • コミュニティの投稿でも、フィルタをせずに飲んでいたけど全く問題なかった
  • 最終日に水場が見つからず湖の水を取った時に唯一フィルタがあれば良かったと思った
  • 水を飲んで体調悪くなった人を知っている

と、意見が分かれていました。

しかし、やはり自然の環境です。何が混ざっているのかはわかりません。気になる人はフィルターを使うべし。

というわけで、私は1回に500mlフィルタできるCarePlusウォーターフィルターを使いました。

水ボトル

常に水辺のそばで野営できるとは限らないので、フィルタした水をテン場に持ち込む時など、水を持ち運ぶ手段が必要です。私はPlatypus 2Lを持ち、フィルタした水を確保していました。手順としてはフィルタ側のボトル(500ml)に川から水を汲み、Platypusにフィルタして移し替えるのを複数回繰り返してからテントに戻り、調理と歯磨きなどに使いました。

また500-700ml程度のドリンク用ボトルも持ちました。(忘れたので初日にPRIMSのボトルを買いました。)

タープポンチョ

今後、通常登山の時のツェルトとして持っておくのにも良いかなとSea to Summit Ultra-Sil Nano Tarp Ponchoを新規購入。ポンチョとしてもタープとしても使いました。タープとしては、最終日の樹林帯での小雨・霧雨のランチタイムに2人分の荷物+ランチスペースを十分にカバーできるものでした。

洗濯ひも(Cloth line)

念の為持ちました。Sea to Summit のCloth Lineです。一生懸命引っ掛けなくてもビーズをずらすことで洗濯物固定できる優れもの。Kungsleden以後、たまに普通の旅行でも使うようになりました。

衛生関係

歯ブラシ

普通の薬局で売っている歯ブラシにケースが付いているのを見つけたのでそれを持っていきました。マナー編でも書きましたが、普通の歯磨き粉は使用しません。(流して分解しないため。)

石鹸類

マナー編でも書きましたが、石鹸にはできるだけ天然成分でできているものを使いましょう。私が使ったのはDr BronnerのMagic Soap。ウィーンのMüllerで購入できました。私はこの一本で、食器洗い、洗顔、タオルの洗濯の全てをしました。5.5日の行程で消費したのは60mlサイズの半分未満です。

ドライシャンプー

ほぼ全日が20度以下となる気温の予想を鑑みると川で髪の毛を洗うのは至難の業に思えました。それでも汗はかくでしょうし、頭を洗いたくなるのは間違いありません。というわけで私が持って行ったのはドライシャンプー。こちらもウィーンのdmやBIPAをめぐって見つけたサイズが一番小さい50ml/30gのものを手に入れて持っていきました。2人で2、3回使って十分にまだ残っています。

タオル

アウトドアブランドの速乾性タオルを3枚持っていきました。バスタオルサイズになるものは予報の気温的に川で水浴びの可能性は限りなく小さいと見込んで置いていきました。

  1. Decathlonの速乾タオルS:テントやテントのフットプリント(アンダーシート)などを拭くための泥が付いてもよい雑巾として
  2. Karimmorの速乾タオル:顔洗う時専用
  3. Sea to Summitの大きめの薄手タオル:念の為の身体拭き用

トイレットロールとウェットティッシュと携帯用bidet

続いてはトイレ関連。

好みによって、bidetやウェットティッシュを使うのも良いかと思います。ゴミは全て持ち帰りなので、嵩が増えないのが良いかと思いました。男女問わず、トイレットペーパーを持たずbidetやウェットティッシュだけでも良いかもしれませんし、気にならない人はトイレットペーパーだけで十分かもしれません。トイレットペーパーは芯を抜くと小さくできます。

小型ショベル

10-30kmごとにある小屋のトイレが使えますが、野営の場合はスコップを持ち歩くことになります。10-15cmほど掘って埋めればOKです。このためにamazon.deで小さいスコップを買いました。結局、私はほとんど小屋のトイレで済ませたので、スコップはキャンプファイヤの火消しの土かけに使われました。


電子機器

ここには、今は亡きSONY RX100 M3も含まれていたのですが、落としてきました。

大容量モバイルバッテリ

7-8年使っていたでっかい5000 mAh容量のモバイルバッテリしか持っていなかったので、超小型の10000 mAhを購入しました。後から思えばですが、結局曇りの日が続き、太陽光パネルでの充電ができなかったので20000 mAhにしておけば1週間程度の工程なら最後にバッテリーで苦労しなくて済んだなぁと思います。携帯、GPSデバイス、GoPro、GPS時計程度のものがあれば1週間でも20000 mAhでやりくりできたかもしれません。

ソーラーパネル

モバイル軽量ソーラーパネル。家で試したとき、大容量モバイルバッテリーは丸一日ベランダに置いておいても満タンにもならず、心配ではありましたが無いよりマシ精神で持っていきました。

曇りの日には全く充電しないことから、ザックにつけて歩いてみましたが、無用の長物だったかもしれません。

長い白夜の晴れが続く日には役だったかもしれません。

GPS時計

GPS Watchにより、歩いた距離がある程度わかるのが助かりました。トレイルは踏み跡もしっかりあり、よく整備されていて外れることはほぼありませんが、iPhoneやGarminなどで地図を確認するとバッテリーを消費します。大体の地形と距離を出発時に頭に入れておけば、歩いた距離や時間から進行具合がわかります。これ、かなり重要でした。

私のGPS Watch(SUUNTO Peak 9)は、1日8時間程度のGPSトラッキングをしていても3日は持ちます。また、デバイスが小さいので充電にかかるコストも小さいです。

GPSデバイス

コミュニティの投稿を見ていると「Kungsledenはよくマークされているので迷うことはないから紙の地図は置いていけ」という投稿をよく見かけました。でも、地図なしはあり得ない。電子機器のみに頼ることはリスクなので、地図は現地で紙の地図を調達するつもりでした(しました)。

それ以外に、私はGarmin GPS Map 67iを新規購入して持ちました。これはGarminの地図と衛星通信による現在地確認、ルートガイドができるデバイスです。さらに、万が一、何かあった時に、GarminのinReachという機能を契約しておけば衛星通信によるSOSの送信も可能です。2024年夏のKungsledenでは、この小型版でディスプレイでの地図表示機能がないinReach Mini2を持っている人を多く見かけました。

デジタルカメラ

結局、川底に落としてきたわけですが、お気に入りのデジカメSONY RX100 M3を持って行っていました。デジカメの良いところは写真撮影に特化しているので、携帯で写真を撮るよりもバッテリー消費が小さいこと。また、携帯を使わないので携帯のバッテリーも温存できること。結構撮っていましたが、最終日の午前まで(川底に落とすまで)、充電はしっかりと持ちました。

GoPro Hero11

これもデジカメと同じ理由です。携帯を温存したい。動画専用のデバイスなら、充電が死んでも動画が撮れないだけで済みます。いちいち携帯を出していたら落とすリスクもありますし。

携帯電話

携帯電話は機内モードにしておくとバッテリーの消費が抑えられます。私の感覚では、写真を撮りながらでも100%で3日は大丈夫でした。1度70%程度まで充電して、最終的に到着時には2%になりましたけど。


その他

ダクトテープ

テント生地、ポール、靴など、ギアの破損の修復になんでも使えます。少量でも持っていると安心です。

小さめのものが売っていれば良いのですが、残念ながら結構大きいものばかり。使い途中の残り少ないものがあればそれで良いかと思います。

ヘッドランプ

準備編でも書きましたが、夏場は白夜の北極圏とはいえ、ちゃんとDaylightの長さを調べていきましょう。8月末の22時過ぎはほぼ真っ暗でした。特に私のテントはレインフライが暗い色なので、空が濃い青になる頃にはテントの中は真っ暗でした。小屋泊の場合も同様です。小屋の中の窓がないエリアは真っ暗になります。

Black Diamondの比較的低輝度(Cosmo 300-R)のものを持ちました。テント内や小屋内で日記を買いたり作業をするのに毎日1ー2時間以上は使っていましたが、バッテリーの心配はありませんでした。ただ、完全に真っ暗で歩くことはなかったので低輝度で大丈夫でしたが、念の為を思ったら400-Rくらいはあっても良いかも。あとは輝度が調整できたり赤っぽい色などが出せるタイプだと小屋泊で夜中にトイレに行く時でも周りに迷惑じゃないかも。

ツール類

バックカントリーとは違ってネジや六角レンチが必要なギアはほとんどありません。

でも、五徳(バーナー)やトレッキングポールといった結構重要なギアにネジがあり、壊れると悲劇。というわけで私は愛用のSPARK R&Dのツールセットを持ちました。

ゴミ袋

普通のゴミ袋を数枚持ちました。食品ゴミ系(使い終わったジップロックと口や手拭きに使ったウェットティッシュがほとんど)と、トイレゴミ系に分けました。


以上、私の装備をまとめてみました。

何よりも、道具は使い慣れたものか使ったことがあるものを持っていきましょう。新しいものは決して持っていかないこと。いつものブランドのいつもの靴でも新品はダメです。食べ物も、飲み物も、道具も、全て、出発前に試しておくことが重要です。よく食べるもの、よく飲むもの、いつも履いている靴、いつも着ているウェアを連れていきましょう。100kmも歩くのです。いつものものとでかけると一層安心です。


誰かの、あるいはバディがいつかまた行くことがあればその時の参考になればと思い、記録を残しておくことにしました。ギアの進化は早いので、きっと変わっているだろうけど。

Kungsledenよ、永遠に。

Complete Packing List

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