How to sound smart in your TEDx Talk | Will Stephen | TEDxNewYork
プレゼン、何年経っても苦手だなーと、準備をしながら何か参考になるような動画がないかなと探していたら、目に留まったのが「How to sound smart in your TEDx Talk」という10年以上前のTEDxの動画。TEDxTalkなのになんだこのタイトル?と思わず見ていたらいつの間にか爆笑してた。
最初の1分くらいは「これ、実は真面目に何か学べるんじゃ?」と真剣に見てたけど、すぐに「Nothing」で「No context」であることが分かる。それでも最後まで見てしまい、途中でマジで吹き出してしまった。
最初のつかみで「Hear that?」と言いながら何もないところを指差して、一瞬聴衆を「?」とさせて注意を引きつける。とにかく動く。手振りする。聴衆に語りかける。中身は真に「Nothing」なんだけど、堂々と中身のないことを話し続ける。
すると聴衆は、「中身がない」のに次に何が来るのだろうと期待し始める。ずっと中身のないことを言い続けているのに次を期待する不思議。TEDのステージなのに中身がないという事実そのものが既にフリになっていて笑いを起こしている要素もあるかもしれない。
メガネ外して実はフレームだけ(レンズが入っていない)と言って笑いを取るところとかは、日本のお笑い芸人がやったら擦りすぎだろうみたいなベタな笑い。それでも笑ってしまうのは、既に彼の話に引き込まれてしまっているから。途中のNumbersスライドで、実は小数は出さずに「これは全部Real numbers(実数と本当の数字をかけているだろう)」で笑わせるのも同じ。この時に畳み掛けるようなテンポも重要。英語ネイティブではない日本人には難しいけど、ゆっくりでも面白く畳み掛けるテンポは生み出せるかもしれない。
振り返ると、「びっくりするくらい中身のないプレゼン」って時々遭遇する。一度だけ、完璧なまでに中身がないのに発表はめちゃくちゃ上手なプレゼンに出会ったことがある。スライドもデザイナーが作ったかのようにめちゃくちゃ綺麗だった。
自分が「中身のないプレゼン」をしないように気をつけたいところだけど、時と場所と聴衆によっては、自分の話すことは意味がないかもしれない。私が遭遇してきた中身のないプレゼンももしかしたら私が興味がない・私の知的レベルに合ってないから中身が見えなかっただけかもしれない。
そんな時にそれらしく喋ることができたら、中身のないこと(聴衆が興味がないこと)も伝わるのかもしれないとか思うと、学ぶべきことがあるかと思った。というよりも、聴衆に面白く思ってもらうことが重要なんだな。中身が面白くて有用であることがやっぱり重要なんだけれども。
逆説的には、同じテクニックで陰謀論のような根拠のない話もそれらしく聞こえて信じてしまうということもある。今回は中身がNothingだったので安心して笑っていたけど、2回見た後にちょっと反省したりもした。
