脳かチョウチンアンコウか?: オーストリアの高速道路S6のKapfenbergにあるオブジェ

長年の謎の解明に着手しました。

もうだめだ。何度見ても意味がわからなくて耐えられない。なんなんだこのクソでかいオブジェ。脳みそのようでチョウチンアンコウのようにも見えるこのオブジェ。高速道路の脇にあって、夜になったら光るんです。

いったい、なんなんだ!!!!

オブジェの場所

ウィーンから見ると南西に向かうオーストリアの高速道路S6。Steiermark州のLeoben(レオーベン)という谷間の比較的大きな街にほど近く、Kapfenberg(カップフェンベルク)という小さな街の高速道路の出入り口にこのオブジェは佇んでいます。

Kapfenberg(カップフェンベルク)は、Grüner SeeHochschwab(ホフシュワブ)山脈周辺の山へのアクセスとなる街で、この山域に行くときはこのインターで降りることが多いです。また、ウィーンからSchladming方面にスキーに行く時には必ず通過していきます。

雨の日も雪の日も朝も夜も、ここを通るたびにモヤっ!とするこのオブジェ。

インター外側から見たオブジェ。

何十回も通っていますが、運転中はじっくり見ることができません。なんとか写真だけを撮っておいて帰宅したら調べてみようと思いつつ忘れること数十回。

その謎をついに調べてみました。


オブジェの情報

問題はどうやってググるかです。「脳みそ S6」「オブジェ S6」などをドイツ語と英語でググってみると、早速いくつかのサイトがヒットしました。夜になって光っている様子の写真もたくさんあり、どうやらそこそこ有名らしい。

記事を読み進めると、どうやらこれは2015年ごろにこの街の新たなランドマークとして導入されたアートのようです。

雪の多いエリアのため、高速道路からの塩害でオブジェが腐食し、2023年には改修工事もしていたらしい。

国連が主導する女性に対する暴力撤廃キャンペーンのイメージカラーであるオレンジに合わせてオレンジ色に発光したりすることもあるそうです。

建造時の運搬中の様子も報告されていました。高速道路を走る脳みそ。実に奇妙な光景です。

実際のステンレス鋼製アートの建造は以下の会社が行ったようで、こちらの会社にサイトにも写真があります。


オブジェの目的

そしてわかったこと。これはこの街に住むMartin Kremsner(マーティン・クレムスナー氏)による「Geistesblitz(ガイステスブリッツ)」というランドマークとして作られた芸術作品。Geistesblitzは、ドイツ語で「突然のひらめき」や「頭の稲妻」を意味するようです。すなわち、この建造物の目的は、公共空間における芸術。インスピレーションと刺激。

kunst im öffentlich raum. inspiration und irritation.

cremsner schafft themenbezüge, die anregen und auffallen. wie zum beispiel der „geistesblitz“ an der S6-abfahrt kapfenberg: aus edelstahl gefertigt und mit 9 LED-systemen ausgestattet, symbolisiert er zum einen das potenzial des kreativen denkens und im besonderen den innovationsgeist der region. denn… „geist schafft materie“ (goethe).

日本語約は以下の通りです。

クレムスナーは、人々の関心を引き、考えさせるテーマのつながりを生み出しています。例えば、S6高速道路カプフェンベルク出口にある「ゲイストブリッツ(ひらめき)」の作品。ステンレス鋼で作られ、9つのLEDシステムを備えたこの作品は、創造的思考の可能性、そして特にこの地域の革新精神を象徴しています。なぜなら……「精神が物質を創る」(ゲーテ)。

つまり、脳みそと、閃いた閃光が前に伸びている様子。これがチョウチンアンコウの提灯🏮部分。こいつはやっぱり脳みそでした。


ちなみにKapfenbergの街は古城で有名なようです。

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