計画を立てたのは1ヶ月前。
スイス、ドイツ、オーストリア3国にまたがるBodenseeを一周してみようという企画です。本編は以下の記事に分けましたが、まずはWienからBodenseeの湖畔の街Bregenz(ブレゲンツ)まではオーストリア国鉄(ÖBB)が運行する夜行列車であるNightjetで移動しました。まずは久しぶりのNightjet乗車記録から。
実はオーストリア、今や夜行列車の分野でヨーロッパを牽引しているんです。
かつて「夜行列車の時代は終わった」と言われ日本でもどんどん終了していきました。だって飛行機のほうがよっぽど速いし安くもあるから。2015年にはドイツのDeutsche Bahnが採算を理由に夜行列車事業から撤退したのですが、それを何を思ったかÖBBが路線を引き継ぎ、2016年にNightjetブランドを立ち上げました。
ちょうど気候変動への懸念(環境負荷も航空機より大幅に小さい)の機運もあったり、新型車両を投入したのが話題になったりして、なぜか再び人気が出てきて今やほぼ満員御礼。ヨーロッパ最大の夜行列車ネットワークへと成長しました。
私もBrusselsやAmsterdamに向けて乗っていますがとても快適です。今回はさらに最新の車両でオーストリアを東から西にフル横断するWienーBregenz便に乗りました。
ちなみに以前はパリ便も運行していたのですが、これは乗る機会なく2025年に運行終了してしまいました。人気がなかったというよりも、国境を越える運行コストも高いうえ、フランス政府が2026年以降の支援をやめたため終了せざるを得なかったようです。
そんな新型Nightjetに乗るべく、1ヶ月前には予定を決めてMini Cabinと自転車用スペースを予約しました。自転車置き場は6台ほどしかスペースがありませんでした。チケットは寝台か、普通の座席か、Mini Cabinか、個室かという選択と、キャンセル・日程変更可能なタイプにするかで金額が大きく異なります。
しかし前日に来たSMS。実はこの週末、ヨーロッパで酷暑が予測されていました。だからって、電車遅延します?


どんなインフラやねんwと思ったのですが、こんな酷暑がなかったヨーロッパでは日本と違ってレールの伸縮などはあまり考慮されずに設計されているのかもしれません。実際、高速道路の接続部分が溶けて盛り上がったようで、この警告もあながち嘘でもなく、鉄道もレールが伸びる恐れがあったのかもしれません。とはいえ、予定通りに出発できるようだったので、Wien Hauptbahnhofに向かいました。
当日の夜、23時まで営業しているWien Hauptbahnhofのスーパーでビールやラドラーやお菓子を調達して、自転車置き場のある車両に自転車を置いて、自分の寝床があるキャビンに移動します。



かなりあちこち停車しますが、この車両はSalzburgのあとInnsbruck手前までドイツを走りますがドイツ国内には1箇所も停車しません。これにより深夜の国境検査などの手間を省いているのかと思われます。
Mini Cabinは2段式になっていて、予約時に上下を選ぶことができます。中はギリギリ座れる高さでカプセルホテルのような感じです。カード型の鍵がついていてロックも可能。脇には施錠可能な靴やバッグの収納スペースもあります。ただし、鍵が壊れまくっていました。私の乗った車両はトイレの鍵も壊れていたため、隣の車両まで行かないといけませんでした。



出発するとすぐに寝る人が多くて、みんなでビールを飲んで騒げる雰囲気ではありませんでした。ので、デッキにでてしばし飲んでいました。

夜のうちに乗務員が朝食時の飲み物を聞きに来てくれます。翌朝は注文した飲み物と、Semmel(オーストリアの丸パン)、バター、ジャムが配られました。
St Antonあたりでかなり多くの人が降りていきました。St Antonを出発するとすぐにArlbergトンネルです。いつものカエルたちはちょうどこの真下あたりにいるはずですが元気かな。実は車を牽引できる列車も連れて走っていたようで、途中駅で車両組は全員下車して、Bregenzまで乗る人はそんなに多くありませんでした。トンネルエリアを抜けるともうまもなくBregenzです。


そして定刻どおりBregenzへ到着しました。この路線、比較的いつも定刻運行しているようです。


とっても楽に移動できて、快適に眠ることができて、やっぱり夜行列車の旅、楽しかったです。

