在EU日本人を悩ます2つの規制強化

今年になってから知ったことですが、2つの規制強化が日本外交の弱さを示しているようで、EU圏在住の日本人には大変困った事態になりつつあります。結構こちらでも知らない人もまだ多いのですが、徐々に気づくはず。そして、何してんの!日本政府!!!と思うこと請け合いです。

1)EU HACCPによる動物性加工済み食品の輸入規制

食品製造におけるISOみたいなものでしょうか、HACCPという食品製造過程の衛生管理等の管理手法のようなものがあります。各国が独自の制度を設けているのですが、EUはEU HACCPというものを確立しています。2021年4月から、EU HACCPの新規制により、加工食品について動物性加工済原料(要は動物性材料を含む加工食品だと思います。)がEU HACCP認定施設由来であることを示す必要があり、カップ麺をはじめ日本製食品のあらゆるものがこれにひっかかります。現地在住の日本人にとっては、ほとんど日本食材が入ってこないんじゃないかというくらい戦々恐々ネタなのです。

日本からEU向けの食品輸出は、ソース、たれ、ドレッシングなどのソース混合調味料が品目別輸出額で22位となっており、これら調味料の中には動物性原材料を使用した商品も多い。一方、日本国内には、EUの認定を取得している動物性原材料の加工施設が少ないことから、認定施設の増加にも取り組んでいく必要がある。ーJETRO

取り組んでいくって・・・いつになるの・・・

何が対象になるかというと、

ダシ入り味噌、つゆ、ソース、コンソメ、味覇、鶏がらスープ、インスタント麺、鍋つゆ、ドレッシング、多くのお菓子類などは終売となり、規制開始までにコンテナで入っていたものが最後で7月ごろまで在庫があるけどそれ以後はもう一切入ってこないそうです。(話によると納豆もダメだとか。付属のつゆのせいでしょうか?)

天ぷら粉、かつおだし、ほんだしなどは、メーカーがEU対応商品を生産するか、新制度対応の申請をするかなどの対応が予想されているそうですが一時的には品切れ必至。

昆布や、EU産の鰹節は大丈夫とのこと。

何がOKで何がNGかは、原材料次第ですが、豚骨とか肉エキスとか使われているものが主ですね。マヨネーズなんかもダメそうなんだけどよく理解できません。なんでこれがダメなの?というものもリストに入っています。カップ麺類なんかで欧州に製造拠点があるものなんかはもちろん継続して販売されるのですが、そもそも味が全然違うのです。

ほんと、何食べたらいいの・・・(というか、何使って味付けしたらいいの・・・)という状況に陥ることになりそうです。日本政府ぅぅぅ!!

2)EUの通関規制変更

これまで、日本からEU内に物を送っても低価格(22ユーロ)未満だとVAT(消費税に相当)が免除されていたそうなのですが(この変更があるまで知らなかった)7月1日から何でもVATを取られるようになりました。日本からのEMSでえらくお金を取られたとか、手紙すら5ユーロ取られたとか、巷は悲鳴で溢れています。その割にJP Postが認識していなかったりするケースもあるようで、混乱に拍車がかかっている様子。

https://www.dhl-eucustoms.com/ja-JA/index.html
https://www.fedex.com/ja-jp/eu-vat-changes.html

届くだけマシと思うのか、いずれにしても、ものを買ったわけでもなく実家からちょっとしたものを送ってもらうだけでVATを取られるというのは、悲劇です。送ったものがたとえゴミであっても、22ユーロ以下なら何かしらの理由でVATが取られちゃうのかも?それも、めちゃくちゃ取られるケースがあるようで、国や受け取り方やいろいろなパターンで取られているVATのロジックが私にはイマイチ理解できていません。内容物によるんでしょうけど。

日本で何かを買って送るような場合はだいたい22ユーロよりも高いものだと思うのでいずれにしても関税か何か払うことになるので、まあ私は取り立てて問題ないかなぁと思ったりしています。amazon.co.jpで購入して送付先をオーストリアにできるサービスとか(しかもamazonが税関の手続きもしてくれる)便利になったから機会があればまた使おうと思っているくらいです。本とか、便利ですしね。

でもやっぱり、友達から葉書が来て受け取りに5ユーロ取られたらたまったもんじゃないですね。日本政府ぅぅぅ!!

“在EU日本人を悩ます2つの規制強化” への3件の返信

    1. 個人で持ち込む時ってどうなんだろう。。私もわかんないけど、普通はcustom通らないもんねぇ。

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